守るものがあると人は強くなることがある。
誰にも頼れないと強くなることもある。
だけどそれは、本当に強くなったのとは少し違ったりする。
必要と義務が差し迫り、「早急に強くならなければならない」ような出来事がこの世にはたくさんあるからだ。
内側は弱く柔らかいまま、外側のプロテクトだけがどんどん強化されていく。
すると、外から見れば
「しっかりしていて」
「仕事も出来て」
「踏ん張りがきいて」
「一人でなんでもできる」
そんな人に見えるから、誰も助けてくれなくなる。
自分も強く見せる必要があるので、誰にもSOSが出せなくなる。
どんどん求められて、どんどん逃げられなくなって、
その人の内側の弱さが忘れ去られていく。
限界まで強化したプロテクトにひびが入る時、
誰にもケアされずに放置された「内側」はどうなるだろう?
誰もが、カウンセリングを受けると「放置してきた自分」の存在を知る。
「強くなった」「うまくやってきた」、そういう思いの裏側に、必ず「置いて行かれた自分」がいる。
必死で登った階段を、下りる勇気を持とう。
置いてけぼりにせざるを得なかった自分を迎えに行こう。
次に強くなる時は、内側も、外側も、一緒に。
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