さて、恋愛における「嘘」。
その最たるものが、
『分からない』
だと思います。
『この関係が何なのかわからなくって』
『相手の気持ちがわからなくって』
『私もどうしたらいいのかわからないから』
これらは恋愛相談で定期的に聞く言葉です。
『分からない』という言葉をすごく口にする人は、
周囲の人からどれだけ注意されても、またどれだけアドバイスをされても、
『え~やっぱりそうかな~でも~』
という言葉を使って、必ず『分からない!』に結論を戻したがります。
恋愛相談を持ち掛けられて、解決する気満々で臨んだのに肩透かしを食らうような体験をしたことがある人は結構いるのではないでしょうか。(笑)
そういう時、よく言われるのは「話を聞いてほしいだけで解決を求めていない」ということですが、単純に「前進したい気持ちがあるけど怖い!」という場合も多いのです。
その「怖い!」が強烈なブレーキになって、本人も気づかないうちに行動や考えを封じこめ、「分からないことにしておこう」となるわけです。
何が怖いのでしょうか。
期待して裏切られることが怖い?
期待している馬鹿だと思われるのが怖い?
前進したら「そもそも好かれていなかった」事に気づいてしまうから怖い?
何か思い当たることがあるかもしれませんね。
『分からない』、はその人にとって安心材料にもなります。
動かなくていい、何も変わらなければ傷つかない、という気持ちがあって、自衛のために嘘をつくというわけです。
これも立派な生きる術、心が壊れない術ですね。
ここで、一つ難しい問題が発生します。
いままで自覚の有無に関わらずついてきた嘘は、あなたを守るための手段でした。
ところが同時に、「これ以上傷つかないように先へ進ませない、気づかせない」という力が働くので、未来の可能性をかなり制限することにもなります。
つまり、今のままでは「ずっと今のまま」。
これを良しとするかどうか。どうでしょうか?
続きます
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