ではまず婚活で、女性が男性にがっかりするパターンの発言から、「嘘」を見てみましょう。
『普通の人がいない!』
『なんか服もダサくて』
『話してても全然面白くなくて』
『コーヒーすら奢ってくれなかった』
婚活中の女性からはこういう発言を聞くことがあります。
多分、この発言自体は嘘じゃなくてその通りなんだと思います。(笑)
男性はきちんと『婚活している』という自覚をもって、相手に好かれる身だしなみをするべきですし、
コーヒーくらい奢ったらいい話です。(笑)
なので別に女性のことを悪く言っているわけではありません。
今回のテーマである「嘘」と向き合う、ということは
『相手がわるい!常識的におかしい!』だけじゃなくて、
『どうして自分はそう思うんだろう?』と考えてみる、ということです。
すると例えば、こんな気持ちがあったりします。
『普通の人がいない!』
『婚活がうまくいかなくても私のせいにしないで』
『なんか服も微妙にダサくて』
『ダメ出しされる前にこっちからダメ出ししなきゃ』
『話してても全然面白くなくて』
『見た目が嫌いだと話もつまらないな』
『コーヒーすら奢ってくれなかった』
『大切にされてない』
これはあくまで一例でしかありませんが、
自分が相手に思う不安や不満の中に、実は全く別の自分の気持ちが隠れていることがあるのです。
これが自分を守るための「嘘」です。
では次に、男性が女性にがっかりしたパターンの発言から、「嘘」を見てみます。
『若くないから魅力がない』
『母との同居を嫌がられる』
『話してても全然面白くなくて』
『コーヒーすら奢ってもらおうとする』
こんな感じにしましょうか。
下の2つはあえて女性からの発言と同じようにしてみました。
これもまあ、男性の言っていること自体は嘘というワケではないでしょう。
その「現実を述べただけ」の中にある「きもちの嘘」を見てましょうか。
『若くないから魅力がない』
『思い通りに出来ないのではないか』
『母との同居を嫌がられる』
『親を施設に送る親不孝な息子になりたくない』
『話してても全然面白くなくて』
『もっと褒めて尊敬して』
『コーヒーすら奢ってもらおうとする』
『自分の領域を土足で荒らされる不安』
どうでしょうか。
例えばこんな感じの気持ちがあったりするわけです。
それで、男女ともにこの赤字の部分をさらに突き詰めていくと、
家庭環境であったり、学校生活であったり、
何かしらのトラウマ、悲しい記憶、その反動で作られたプライドなどが見えてきます。
でもその事実を一度見てしまうと、その時の苦しみを思い出してしまうから、
なるべく見えないように、そして見せないようにして「嘘」をついてしまうのです。
続きます
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