人はトラウマを何度も繰り返す② | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

昨日の続きです。

 

トラウマを植え付けられた時と同じような状況を作り出して、人は何度もトラウマ体験を繰り返そうとします。

 

 

例えば、こんな方がいました。

・小学校1年生で気の強い女の子にいじめられた経験あり

・高校で所属グループが仲間割れ、巻き込まれて悪口を書かれる

・アルバイト先で特定の女性社員にだけ嫌われる

・就職先でいじめ側、いじめられる側の板挟みになり巻き込まれ、最終的にターゲットにされる

(現在は心理療法を経て無事平穏に暮らされているそうです)

 

いずれも、この方が所属する場所には「リーダー格のかなり気の強い女性」がいて、

必ずその人に目を付けられたり、うまく立ち回れずに失敗しています。

そしてほとんどの場面で、「いじめ」「巻き込まれ」などの状況がついて回ります。

 

 

これはジンクスでも、運命でもなく、トラウマを繰り返している状況です。

幼いころのトラウマを、どうにか乗り越えようとして同じような状況を作り出し、そして失敗してしまう。

すると、ますますトラウマが強くなって、また同じ状況を生み出しますが、そこでもうまくいかないというわけです。

 

この「繰り返される悲劇」は、当人のトラウマが消えることでなくなりますが、

当人の無意識にとっては「あのトラウマ体験を成功させる」ことがトラウマ消滅の方法と思われるため、

心へのアプローチではなく「現実のトラウマ状況」を何度も作り出す、という方法に陥ってしまいます。

 

おまけに、「そういう状況を自ら作り出している」ことをなかなか自覚するのは難しく、

結果的に、「なぜかいつもそうなってしまう」という苦しみを抱くことになります。

 

いつも同じような悲劇に見舞われ、うまく立ち回れずにいる方は、

昔のトラウマを繰り返している可能性を検討してみてはどうでしょうか。

 

「繰り返す悲劇」を抜けだすと、まったく違う世界が現れますよ。

 

 

 

もっと気になる方は、フロイトの「反復強迫」なんかをちょっと調べてみると良いかと思います。

 

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