いじめのトラウマ、DVのトラウマ、母親のトラウマ、ネグレクトのトラウマ…。
トラウマという言葉がもともと「傷」という意味だったように、
人間は生きる過程で様々な傷を負いますね。
見える傷も見えない傷も、結局どこが一番恐怖を感じ、傷ついたのかと考えれば、
今日トラウマが精神医学的に「心的外傷」と呼ばれるのも、自然な流れであろうと頷けます。
さて、少々話は変わりますが、「経験における自分のジンクス」を持っている人々がいます。
例えば、
・新しい環境で最初に仲良くしてくれる人とはうまくいかない
・○○な時に男性と付き合うとろくなことがない
・○○な日は必ず仕事がうまくいかない
・3年に一度必ず大きな失敗をする
など。
あるいは、自分でも理由が分からないけれど、いつも同じ運命をたどってしまう、という人々もいます。
・どこに行ってもいじめにあう
・必ずブラック企業に転職してしまう
・必ずひどい別れ方をしてしまう
など。
これらの人々は、みんな「望んでいないのになぜか必然的に起きること」として、疑問をもちつつ過ごしています。
でもこれは、本当に「ジンクス」や「運命」なのでしょうか?
今回は、皆さんに「繰り返し起こる悲劇」とトラウマの関連性について、少しお話したいと思います。
ただし前提として、必ずしも全ての似たような現象がトラウマと関係があるわけではないことをご了承ください。
何らかのトラウマを抱えているひとは、トラウマを植え付けられた状況と似た条件を自ら作り出す癖があります。
何度も同じ場面を探したり作りだしたりして、それをなんとか乗り越えようとします。
イメージしやすい言葉で言えば、「失敗」を「成功」に変えようとしているのです。
これを説明するための分かりやすい例があるので、次回お話しますね。
続きます。
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