岩沼市在住 S.K.
幼少期からずっと「死にたい」「どうして生まれてきてしまったんだろう」という思いが続いていて、
何をやってもどこか身が入らないような生活を送ってました。
最初にカウンセリングを申し込んだのは社会人1年目でした。
先生に実際に会うとそんなに話題が思いつかず、先生に話を振ってもらうことの方が多かったと思います。
それでもなぜか予約は毎月するので、
先生にも「心理療法しなくていいの?」と聞かれていました。
最初の数年は「話をして気を紛らわせたい」という気持ちが強すぎて、心理療法に気持ちが向かなかったんです。
だからただただ中身のない「死にたい話」に付き合ってもらう日々でした。
結局その仕事を続けられず、辞めることになった時が私の場合転機でした。
もうだめだ、仕事もできないんじゃ生きていけない、と思いながらカウンセリングを受けた時に、
先生から「心理療法やってみよう」と再度言われ、
もうその時は心が折れていたので泣きながら初めて心理療法を受けました。
初めての心理療法は、正直ちょっと具合が悪くなりました。
その後は頭がぼーっとして何も考えられなくなり、慌てたのですが、先生曰く「それでいい」と。
そこから、死にたい話と心理療法をカウンセリングでするようになりました。
心理療法で話す時間が少なくなるのはちょっともったいない気もしましたが、
もう何年も同じ話を繰り返している自分に辟易していた部分もあったので、頑張りました。
ある日、先生と話している時に、「本当は○○になりたかった」と言ったら、
先生に「そうだよね、親がそれを望まなかったんだよね」といきなり言われて、
あれ?そうだっけ?と思った瞬間涙がぼろぼろ出てきました。
(もしかしてブログに載るかも…と思うとちょっと恥ずかしく、○○にしています)
自分でもびっくりです、あの瞬間は忘れられません。
ちがう…と一瞬言おうとして、脳裏に母親が嫌そうな顔をしているイメージが浮かび、
「ああそうだった。その顔をされるのがつらくて仕方がなかった」
と気づきました。
いい両親に恵まれて、良い育て方をされてきた方だと思っていました。
でもそれだけじゃなかった。
わたしは自分の感じた嫌な感覚を、悲しい感覚を、忘れていないのに忘れたふりをしていたんです。
そこから親に対する心理療法に切り替えたら、出てくる出てくる、たくさんの哀しみが。
親も悪くないし私も悪くないけど、それでも傷つくこともある。
そんな当たり前のことが、20数年生きてようやく分かりました。
最近ようやく、これからどうしよう、と考えられるようになってきています。
将来のことを考えるのは不安だけど、前より自由になった気がして、
思い切ってやりたかったお仕事を探してみようかなと思ったりします。
死にたくて仕方なかった私が、楽しみを求めて挑戦するなんて。
私のくだらない話をずっと聞いてくれて、タイミングを待ってくれてありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
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