カウンセリングの感想29「しなくてはいけないことなんて本当はなかった!」 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

Sさん 仙台市在住

昔から思い込みが強く、色々な考えや決まりに囚われて、
辛い思いをするように生きてきた気がします。

家族の仲が悪いのは自分のせいだと思い込み、
自分が努力すれば「理想の家族」になれると信じていました。

青春時代、恋やおしゃれを封印してまで、家族のため・・・と、
人生の時間をささげ続けてきた気がします。
父が家が汚いと怒鳴れば、掃除をし、飯がまずいと怒鳴れば、料理しました。
長い長い間、母と父の間に立って、「良い子」で居続けたのです。

「早く離婚すればいい」「こんな家はもう嫌だ」
そう思っていたけれど家族はもちろん、誰にも話すことはできず、
しかし出口を失った心の声は、漫画へと姿を変えて
私の中からあふれ出していきました。

私は怒鳴る替わりにペンを持ち、親への不満を白い紙にぶつけ続けました。

沢山の作品が出来ましたが、そのストーリーは・・・
「主人公は家族以外の人の助力で確執のあった親と和解し、
自分の問題を乗り越える」というものです。

そのストーリーこそ、私が思い描いた生き方そのものだったのかもしれない、
と今は思います。

結婚し親から離れた私は、ようやくカウンセリングに辿り着きました。

生まれ育った家で過ごしたことがいつも頭の中にあり、
新しい家族と気楽に過ごせませんでした。

カウンセリングに行きはじめたものの、最初はこわごわという感じで、
途中で何度もやめそうになりました。

色々なことが頭を巡りました。

自分のことを話すのは怖い、
先生は信じられないんじゃないか、
家族は私が良くなっていくのを望んではいない・・・等。

それでもなんとか通うのを辞めなかったのは、
「クライアントさんが理解したいと思うなら、僕は手伝います」と

おっしゃってくれた先生の一言からでした。

カウンセリングを続けるうち、少しずつ私は変わりました。
家族に自分の意見が言えるようになりました。

あせったりひどく落ち込むことが少なくなりました。

こどもが育っていくのをゆったりした気持ちで見ていられるようになりました。
実家のこともあまり気にしなくなりました。

子育てにおいても仕事においても、「私が一人でなんとかしなくちゃ」
という気負いが常に心のどこかにあって、安心することができず、

人からの頼まれごとも上手く断れないでいました。

私が「しなくてはいけないこと」なんて本当は無かったのに。

これからできたらいいなと思うことは「自分を愛する」ことです。
おしゃれに手をかけること、楽しく暮らすこと。

そして読んだ人の心がホッと気楽になるような、ゆる~い作品を作れたらいいな。
それが今一番したいことです。

先生、ここまでお付き合いくださり、どうもありがとうございました。



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