カウンセリングの感想21 「人は現実を軽視し、仮想を重視する」 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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仙台市在住 焼き芋さん

人が生きるというのは朝起きて、顔を洗い、歯を磨き、食事をして、
職場・学校に行き、家事を行い、遊び、また帰って、食事をして、
風呂に入り、寝る。

これが生きるという「現実」だ。

 しかし、世間で評価されるのは「現実」とは関係ないものに、
「仮想」にほとんどの価値を置いている。オリンピックに出る。
学歴を得る。有名になる。

どれも、できなくても生きていくのに不自由しない。

 この「仮想」は主に仕事・学校に重点を置かれている。
本来人間も一匹の動物で、仕事といえば寝床・食料を確保し、
安全に生活することだ。

つまり、現在の仕事(お金を手に入れる)はそれを得る代わりである。
わざわざ、木の実を取るのに棒高跳びをする必要もないし、
獣を捕まえるために、母国語以外の言葉を学び、
微分積分を使う必要はない。

それが出来た人が出来ない人より価値があるというわけではない。

 本当に価値のあることは多くの人が出来ているのだ。

しかし、なかなかそう考える人間はいない。

「仮想」にものすごい価値をおき、
それが幸せを手に入れるための免罪符になると、
考えている人間も少なくない。

 世界中の問題のほとんどはその「仮想」のせいで起きている

 私も、その中の一人でした。良い大学に入って、
ノーベル賞を取って、有名人と結婚する(美人)。

今考えると、すごく恥ずかしいのですが、そんなことを真剣に考えていました。

 しかし、「ここ」にきて気づきました。

それらは自分が経験して幸せだと感じ、
欲しいと思ったのではなく世間の言いなりになっていたのです。

それらを得れば幸せだと勝手に考えていました。

実際、私は大学に合格しても疲れただけで、
嬉しくともなんのともありませんでした。

 仕事はあまり負担にならないことをやればよかったし、
お金もそんなにほしくありませんでした。

 高級料理より「干し芋」が好きだし、人を蹴落とすより、

人に喜んでもらえることの方が好きでした。

 「ここ」に通うようになって、そういう本来の自分が分かってきました。
それに伴い、自分がどのように生きればよいのか、分かってきたような気がしました。



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