カウンセリングの感想18 「努力することの罠」 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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仙台市 Y.Sさん

私は,努力家でした。いつも理想を掲げ,それに向かって必死に努力する。
自分だけでなく,家族に対しても,私の理想どおりに変われと努力を強いる。

それが,私の50年間の生き方の習慣だったのです。

その必死の努力の結果,私は理想どおりの満足や幸福を手にしたのでしょうか?
残念ながら,それは叶いませんでした。得たものは,心身共に消耗しきって,
不眠と鬱に悩む自分と,私の無謀な努力に巻き込まれ,混乱し,
心に傷を負ってしまった二人の子ども,
そういう三人の家族を一人で背負う苦労を持たされてしまった夫なのです。

私のしてきた努力とは,あるがままの自分や家族を見ることを拒否し,
そうでない何かになろうともがいていただけのことなのです。

なんと不毛で罪深い努力だったのでしょう。

私は,努力することにより,あるがままの自分をいつも欺いてきたのです。
家族を否定し,苦しみと混乱を与えてきたのです。

私はもう,そういう意味での努力はしません。

貪欲に理想を追い求めることもしません。

ただただ,日々変わっていくあるがままの私,
あるがままの子どもたちを注意深く見つめ続けるのです。

それは,簡単そうで,実はとても難しいこと。
でも,私は,それをしていくのです。

これからずっと。私の持った運命。

その中で起こること,やってくることをただ静かに受け止めるのです。
与えられるものを,素直にいただくのです。

それだけでいい。それしかないのです。

行き迷う二人の子どもは,私にとって辛い現実を突きつけてくるかもしれません。
でも,それでも私は,見続けるのです。

生ある限り,そうやって生き続けるのです。

高いお金を出して,ようやく手に入れたマイホーム。
そのあちこちに,息子は傷をつけ,穴をあけました。

以前の私なら,耐え切れず,すぐに修理を依頼していたでしょう。

でも,今の私は,その傷も穴も,そのままにしておこうと思うのです。
そうやって,家や私を傷つけなければ,今を生きることができない息子の心の痛み。

彼の心の辛さがつけた傷。その傷や穴をそっとなでてあげたいのです。
19歳にもなった息子を直接なでることは,もうできない。
だから,せめて,彼のつけた傷をなでるのです。

私は,自分の欲と理想に駆られ,台風の目のように,
周りを巻き込んで,暴れまわった50年の人生の末に,

ようやく,過ちに気づき,新しい人生を歩み始めようとしています。

鬱と身に起こる不幸を嘆いて,佐々木先生のもとに通い始めて7ヶ月。
鬱はいつの間にか消え,私が至った新しいスタート地点なのです。

今,私の心は,何にも縛られず,やわらかく,開かれて,流れています。

私に残された人生は,今まで生きた分より短いことは確かでしょう。

でも,私は,これまでと違う生き方で,これからを生きることを楽しみにしています。つい,3ヶ月前,私は,一刻も早く,この辛い人生を終わらせようとしていました。

その私が,今は,その時とはそれほど大きくは変わらない現実の中で,
生きる喜びをしみじみと味わっています。
7ヶ月前,自分の思い通りにいかない人生を嘆いていた私が,
その人生に満足しているのです。

私をこんなに変えてしまった佐々木先生という人は,なんてすごい人なのでしょう。

私の友人の中に,カウンセリングは,自分で自分の心を整理できない,
ダメ人間が受けるものという偏見を持っている人がいます。

でも,それは,違うと私は思います。

自分の人生に何を求めるか,
どう生きるかを真剣に考える時に受けるものだと思います。

心に悩みを持つ人たちの,一人でも多くが,カウンセリングへの偏見を捨て
心救われますように。

どんな境遇の人の心にも,幸せが湧いてくることを
一人でも多くの人が実感できますように。

佐々木先生の非凡なる力が,より多くの人の心をすくいますように。

そう願っています。

                            感謝

 

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