ラクロス部への入部を決めてから早くも4ヶ月が経とうとしている。高校生の頃の自分は、大学生になった今でも毎日を部活動に捧げるような生活をしているこの姿を想像できただろうか。ましてや、プレイヤーではなくTSという道を選んだということなど、予想できたはずがない。
予想だにしない決断から始まったこのラクロス部員としての生活。それは、1日1日が予測不可能で、その変化に翻弄される毎日だ。前日にどれだけ練習の想定をしても、実際にその時になるとプレイヤーの動きに合わせて臨機応変に対応を変えて動かなければならないし、かといって前日の想定をやたらと変えるわけにもいかない。入部してから月日を経るにつれてだんだん我々TSに求められるもののレベルが上がっていき、反省の量も減っていくどころか、増えていく一方だ。しかしその中でも、ラクロス部員としての、到達点の見えない道を少しずつでありながらもひたむきに前進している時、私はTSというものの存在意義、つまり「プレイヤーに勝たせる」のではなく、「プレイヤーと共に勝利を目指す」ということの意味を初めて理解できた気がする。
これから共に戦い、勝利を目指し合う存在として、プレイヤーとTSがぶつかり合うこともあるかもしれない。それでも、それを乗り越えた先には、共に目指した到達点があるに違いない。その頂へ辿り着くまで、私は前へ進み続ける。
34期 1年 AS 斎藤至竜