2020年2部特別大会で優勝した日の渉さんの言葉を思い出す。
「チームを少しずつ、でも確実に強くする方法は受け取ったものより、少しだけ多くを与える。」
自分にとって印象的で、優勝した時の光景と共に今でもかなり鮮明に覚えている。
これは21シーズンが始まる前の学年ミーティングで決めた長期的な目標である【継続的に強いチーム】の必要十分条件であると思うし、この1年間で自分が意識してきたことだ。
さて、自分はラクロスを始めてから4年目になるけれど、その中で遅いながらもやっと気づくことのできた、確信していることの1つに自分たちは常に「シンカ」しているというものがある。
自分たちが日常的に起こる「シンカ」は大きく分けて4つある。
「進化」と「辛化」と「深化」そして最後に「新化」だ。
これらは同時起こることはないが、必ずいずれかの「シンカ」をしている。
人生にも同じことが言えるが、ラクロスにおいてはこれが特にわかりやすい。
「進化」の段階は基本的には行動すればするほど上手くいくし、成長を感じられる楽しい時期。
ラクロスにおいては、ラクロス始めたてであったりポジション転向したりした時はこれに該当すると思う。
自分の場合は、ラクロス始めたてもそうだが、特に FO/MF に転向した1年生の3月頃は「進化」の時期だったなあと思う。
ほぼ毎日かずきさんやひかるさんについて行って武者修行しに行った。
その頃は武者行って勝てたのは日に1、2回だっただろうか。それでもその数回クランプで勝てた時、物凄く嬉しかったのは今でも覚えてる。
しかし「進化」の段階はすぐ終わる。無意識のうちに「辛化」の段階がくるからだ。
「辛化」の段階は逆に何をやっても上手くいかなかったりと、成長を感じられない、文字通り辛い時期。
もしかしたら大半の人がこれに該当するかもしれない。
自分の場合、この時期が本当に長かった。
ラクロス初めてすぐ怪我をして、それからも周期的に怪我をして練習できないし、純粋に下手くそだから周りに置いてかれてばかりの1年練は楽しくなかったし、上級生練に入っても足でまとい。しまいには上級生練から外されて1年練に混ざることに。完全に腐りきっていたしメンタルもボロボロ。過去を振り返ってもこの二年前期は一番病んだ時期だったと思う。
正直仕方の無いことだと思った。当時同期ユースのゆうきやはやとやヤスは上手かったしなにより自分より圧倒的に練習していた。
こうして迎えたリーグ戦、同期が活躍しているのに自分は何も出来ずチームは一部降格。
自分は「辛化」の時期のことが全て思い起こされて、自分の無力さに涙した。
この「辛化」の段階を経て、目の前のことから逃げずに自分を見つめ直してラクロスに対する向き合い方を改めた。すると「辛化」の段階はいつの間にか終わり、また無意識のうちに「深化」の段階へいくこととなる。
「深化」の段階は、「辛化」の段階で見つけた問題や課題に対して向き合う時期。
コロナウイルスの影響もあり、自分と向き合う時間は山ほどとれた。今まで「辛化」の時期に逃げてたことから目を背けず向き合った。これをしないといつまでも「辛化」のまま何も変わらなかっただろう。
「新化」の段階は、「深化」の段階を終えた時にいつのまにかおとずれる時期。
「深化」した後に、それでもラクロスに向き合っているとある時、なんか前の自分とは変わったな、と感じる時がくる。
このまま色々行動しているといつの間にか「新化」の時期は終わり、また「進化」の段階へと移行する。
コロナ禍でも、自分含めチーム皆が「新化」し続けられたからこそ千葉大は昨年2部特別大会にて優勝できたのだと思う。
このようにして「シンカ」のサイクルを回していくことで次の段階へと「新化」していけるのだと思う。
先の話題に戻るが、ラクロスが上手い人とは、このサイクルを絶えず繰り返していける、そんな人のことだと思う。
【継続的に強いチーム】とは、このサイクルを絶えず繰り返していける、そんなチームだと思う。
今後の千葉大ラクロス部がそんな人たちの集団であって欲しいと思う。
さて、ここからはこのブログの本題であるリーグ戦についての想いを綴ろう。
自分がラクロスをしている理由は月並みではあるが、やはりラクロス部の人が好きで、ラクロス部が好きだからだ。
そんな人達から数多くのことを受け取ったからこそ、この4年間かなりの人間的成長をさせて貰えた。感謝しかない。また受け取ったものもこれからの千葉大に還元したい。
長らく千葉大で言われている事だが、スポーツの世界である以上自分たちの1年間は結果でしか証明できない。
勝つことでしか自分たちの1年間は証明できない。
自分のこの溢れんばかりの感謝も結果でしか証明できない。
ならば証明しよう、自分たちの1年間が間違ってなかったことを。
そして1部の舞台を残そう。勝とう。
長く拙い文章ではあったが、最後にある大学の先人の言葉を借りてこのブログを締めようと思う。
オフェンスもディフェンスもやりたいことやってきていいよ。点取ったって取られたって千葉ポゼッションからゲームをスタートしよう。
自分たちの「真価」を証明しよう。
凌
27期 4年 FO/MF #14 橋本智陽