負けるのが怖いわけじゃない
ミスするのが怖いわけじゃない
ただ、来年グラウンドに立ってプレーしている自分の姿が想像できなくて怖い
去年の2部との下入れ替え、自分はそんな気持ちでベンチから試合を見ていた
こんな大事な試合で良いプレーができるだろうか
集中して全力をぶつけられるだろうか
緊張に押しつぶされてしまわないだろうか
不安なことを挙げるとキリがなかった
関東2部としてチームが始まってから
「ゆうきさんが引退したからその穴を埋めなきゃ」
いつしかこんな思いでいっぱいになっていた
正直、窮屈だった
本当に自分がやりたいラクロスが何なのかわからなかった
そんな時、2年で出たリーグ戦のことを思い出した
早稲田戦、10点以上負けている場面で5分だけ途中出場した
相手のシュートをセーブし、小栗がクリア、ひろきさんのアシストで荒井が点をいれた
たまらなく嬉しかった
でっかいガッツポーズをした
試合後、ゆうあさんが
「波多江のガッツポーズ見てもうちょっとがんばろうって思えた」
と言ってくれたのを今でも覚えている
試合中、勝ち負けなんてどうでもよかった
とにかく楽しかった
またそんな気持ちで試合をしたい
そう思った時から
「やらなきゃ」
よりも
「やりたい」
と思えるプレーをしようと決めた
ライドを鮮やかにかわしたい
絶体絶命のピンチでセーブしたい
1部に上げたい
26期 G #23 波多江悠介