私が一年生の頃の新歓期、入部式が終わっていたのにもかかわらず、ラクロス部を選んで入部を決めて本当に良かった。たくさんの最高な人に囲まれ、熱くて奥深いラクロスに熱中できたこと、その中でたくさんのことを学ぶことができたこと、人として強くなったこと。思い返せば、たくさんの思い出があり、感謝がある。だからこそ、最後の明治戦に勝ちたかった。グラウンドの中心にたくさんの人がなだれ込み、みんなで泣いて喜ぶ瞬間を味わいたかった。本当に悔しくて、苦しかったです。
お世話になっております。
31期ssdmの山田悠斗です。
日頃より千葉大学男子ラクロス部の活動にご支援、ご声援をいただいております、保護者の皆様、OBOGの皆様、コーチの皆様、学校関係者の皆様に、そして千葉大学男子ラクロス部に関わる全ての皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。皆様のお力添えいただいたおかげで、最後までラクロス部として活動することができました。特に、交流課として、25リーグ戦の集客を担当する中で、たくさんのOBOGとの繋がりを感じることができた一年でもありました。本当にありがとうございました。今後とも、温かいご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。
いざ引退ブログを前にすると、何を書けばいいのか分からない状態です。書くほどのことを残していないのか、書きたいことがたくさんあって何を書けばいいのか、分かりませんが、多くの人に読んでもらうことができる引退ブログを何とか自分の言葉で書いてみようと思います。せんごくにも「やまさんのブログ楽しみにしてます」と言われたので、千葉大学男子ラクロス部として駆け抜けた四年間の中で学んだこと、後輩に伝えたいことを残しておきます。大きく分けて、4つあります。
自分で決めた道を自分で正解にする努力をすること
全ては自分事
案外、人に頼ったほうがいい
変人のすすめ
それぞれを詳しく説明していきます。長くて稚拙な文章で少し読みにくいかと思われますが、後輩たちに残したいという一心で書きました。読んでくれると嬉しいです。そして、少しでも良い影響を与えることができたらなと願っています。それでは、いきましょう。
「自分で決めた道を自分で正解にする努力をすること」
これは、ラクロス部以前に私の人生において大事にしている言葉です。誰しも人生において大事な選択を迫られる瞬間はたくさんあります。受験、新歓、留学、就活などがそれにあたるでしょう。人生の方向性を決める場面で、完璧な正解という選択肢は存在することはなく、どの選択肢にも不安があり、後悔があり、迷いがあると思います。だからこそ私は、選択そのものよりも、その後の覚悟とその道を正解にすることが大切だと考えています。
さて、このブログを読んでくれている人の多くは、千葉大に入学し、男子ラクロス部に入部するという道を自ら選んでいる人たちだと思います。その場の流れで入部した、先輩にめっちゃおされて入部した、様々あると思うが、最後ラクロス部という道に踏み入れる覚悟を決めたのは自分です。自分で決めた道をそう簡単に脱落してはいけない。脱落という言葉は良くないかもしれないが、自らの決断にそれなりの責任をもって、最後まで向き合うべきであると、私は思います。
振り返れば、一年の頃、AB分けのメンバーリストにはいつも下から数えて2か3番目に自分の名前があった。サマーももちろんBチームで、Aチームが準決勝まで進んでいることに対して正直に喜ぶことができない自分がいた。2年生になってもたかやさんにサイドステップができていないと言われ練習に入れず、しまいには「お前センス無いから辞めろ」とまで言われ悔しくて泣いたこともあった。その他にもラクロス部として続けてきた四年間の中で、くじけそうになる瞬間は無数にあった。それでも、新歓でラクロス部という道を選んだのは自分で、その道を正解にしたいという一心で、最後まで向き合い続けた。
人はつらい時、苦しい時、別の道を探したくなります。しかし、悩んで立ち止まっている間にも、仲間は努力を続け、確実に前へ進んでいます。悩んでいる時間はもったいないです。選ぶのではなく、迷うのではなく、進んでください。
「全ては自分事」
日々成長
これは私のラクロスアカウントのプロフィール欄に書いてあるモットーですが、この「成長」というのは「全てのことを自分事として捉えること」から始まるのだと、ラクロス部で学ぶことできました。
あいつのキャッチミスではなく、自分のパスが悪いだけ。
スライドが飛ばなかったのではなく、自分が守れなかっただけ。
後輩のウエイト数値が伸びないのも、自分が巻き込んで合トレに行けてないだけ。
全てのことを自分へのベクトルとし、それを素直に受け止める。これが、私にとっては本当に難しかった。どうしても、人のせいにしてしまい目を背けてしまう。だからこそ、歩やこうたをはじめとする幹部の存在は特別だった。彼らは、雰囲気も結果も、部に起きる全てを自分の責任として捉えることができる人たちの集団だった。その姿勢が、チームに安心感と信頼をもたらしていたのだと思う。だから、これからの千葉大学男子ラクロス部に所属する全ての人には、起きること全てを自分事として捉え、成長の糧としてほしいと思います。個人のこと、後輩のこと、チームのこと、運営のこと、新歓のこと、集客のこと。至るところに、貢献できる場所があり、バリューを発揮できる場所があり、居場所があります。それを主体的に探し、周りを巻き込みながら取り組んでほしい。
「案外、人に頼ったほうがいい」
この部の魅力の一つは、間違いなく「繋がり」だと思う。
多くの部員が西千葉で一人暮らしをしている中で、夜11時からラダー練や壁当てに誘ってくれる人がいる。
たかやさんに激おこされた日の夜、何も聞かずに飲みに連れ出してくれた人もいた。
入れ替え戦前の1か月間で、4年生プレイヤー全員と一人ずつご飯に行ってくれたOBもいる。
留学で一時的に部を離れたときには、長文のメッセージを送ってくれたコーチもいた。
特に、交流課として入れ替え戦の集客に取り組んだ際には、こんなにも多くのOBOGが会場へ足を運んでくれるのかと、正直驚いた。
この部には、表には見えにくいが、確かで温かい「繋がり」が確実に存在している。
部活をやっていれば、苦しくて逃げ出したくなる瞬間は何度も訪れる。そんな時こそ、この千葉大学男子ラクロス部の強みである「繋がり」を、遠慮なく使ってほしい。
きっと誰かが話を聞いてくれて、寄り添ってくれる。
一人で抱え込んでいても前には進めないし、ただ落ち込む時間が増えるだけだ。
この部にある、たくさんの「繋がり」に感謝しながら、
案外、人に頼ったほうがいい。
「変人のすすめ」
一年生の頃の新歓で、初めてラクロス部に対して持ったイメージは特有なノリを持つ陽キャ集団。この集団にビビりながらも、体育会への憧れとキラキラした集団に憧れて入部を決めた。
同期の中で最も遅くに入部を決めた私は、部内で一番存在感がなかったと言っても過言ではなかった。今でも、りんたろうに「一年生の頃のやま覚えていない」と言われるほどである。ただ、四年生となった今では、新歓幹部を担うことになり、かつてビビり散らかしていた集団の新歓を指揮する側となっていた。他にも、くせつよランキングで一位を獲得するほど、キャラが定着した。してしまったというべきかもしれないが、(笑)。まあ少しプラスに考えて、部活の中での居場所を見つけることができたと解釈している。
少し話は変わるが、成蹊に大敗を喫し、幸運にも他大学の結果をもって、入れ替え戦進出が決まった後の学年ミーティングの中で決まったこと。「全てのことをやろう。指摘しあおう。仲良しサークル集団から抜け出して真の意味で変わろう」以上のことを決めて入れ替え戦までの残り一か月をやり切ろうと誓った。この「変わろう」という言葉は翔太郎さんからのメッセージの中にも含まれており、自分にとって深く頭に残っている言葉である。
さて、「変人のすすめ」というタイトルでしたが、この変人というのは、いわゆる変な人という意味ではありません。「変化できる人」という意味です。常に変わり、自らの殻を破って、挑戦することができる人。そんな人が一人でも多い集団が強いと思うのです。「変化を起こせる人」なら、なお良しです。大学から始める人が大半を占めるラクロスにおいて、最初から完璧なラクロッサーなんていません。どこかのタイミングで、変わらなければならない瞬間が訪れる。そこで、恥ずかしがらず、逃げずに変われるかどうか。
主将だから、副将だからじゃない、平社員こそ変わらなければいけない。一部に行って、一部常勝校になるためには、平社員の変化が欠かせないと思っています。
さてさて、ここまで大変偉そうなことをたくさん書いてきました。
ましてや、関東選抜や日本代表でもない人、入れ替え戦で負けてしまった人の言葉なんて全てが戯言のように聞こえる人もいるかもしれません。しかし、このブログを読んで少しでもやる気になって、明日の朝練頑張ろうと思えた人が一人でもいたら、それでもう大満足です。
最後に後輩に向けて一つだけ。
「ラクロス部という道に誇りを持ち、夢中になり、想う存分に楽しんでください。そして、来年必ず一部に昇格してください。今年味わうことができなかった、最高の景色を掴んでください。」長々と書きましたが、この想いというか願いというかが一番強い気待ちです。
現役部員に残したいことは以上になります。
ただ、まだ感謝を言葉として残しておきたい方々がいるので、もう少しだけ書かせてください。この時点で4000字を超えてしまったので、本当に手短にいきます。
後輩ショーディズ
ショーディというポジションは最も奥が深くて熱くなれるポジションです。ショーディが全部守れば点を決められることはないでしょう。そんなポジションを任されていることを誇りに思ってください。26ショーディズには、こうすけとだいきという最強な二人がいます。その中で熾烈なポジション争いを期待しています。応援してます!
たくみさん
厳しい:優しいでいくと8:2くらいで、いつも厳しく、たまに優しく本当にたくさんのことを教えてくれてありがとうございました。たくみさんの存在がラクロスを頑張るモチベーションの一つとなっていました。
ゆうたさん
2人で行った埼大での雪中ラクロス今でも記憶に残っています。この経験があったからこそ、雪国フィンランドでラクロスを続けられたと思っています。いつも優しく、困ったときには相談に乗っていただき、ありがとうございました。
お世話になった先輩のみなさん
ご迷惑をおかけしてしまったこと本当にたくさんあったと思います。それでも、最後まで見捨てずに、気にして、期待し続けてもらったこと、本当に感謝しています。
コーチの皆さん
個人として、思うような結果が出ない時にも、期待していただき、本当にありがとうございました。留学で一時的に部を離れた際には、コーチの皆さんから、長文でのラインをいただきました。ラクロスのことから、考え方までたくさんのことを学ぶことができました。
同期
入部当初、強い個性の集まりすぎて上手くやっていけるのか不安でした。ただ、練習や試合では本気でラクロスに取り組んで、その後にみんなとご飯に行ったり、飲みに行ったりするのが本当に楽しくて、引退してしまうのが寂しいです。引退してもたくさんの思い出を作りましょう。
両親
まずは、ラクロスという危険なスポーツを楽しむことができる体で生んでくれてありがとう。11年間のサッカーと大学でのラクロスを本気で楽しむことができたのは、間違いなく両親の全面的なサポートがあったからです。本当にありがとうございました。この感謝を胸に、立派な社会人になって、恩返しします。
他にも、まだまだメッセージを残したい方々はたくさんいますが、この辺で終わりにしておきます。
本当に最後に、ラクロスを通して出会った全ての人への感謝の気持ちでいっぱいです。ラクロスを通して学んだこと、感化されたこと、人として強くなったこと。これらを軸にこれからの人生を生きていきます。
以上になります。
31期 4年 ssdm #13 山田悠斗
