11月1日、2日はフィリピンのお盆、
「カラッグ・カラッグ/ Kalag・Kalag 」です。
18:00
友人ノエル(男性40代)と、
珍しくワインを飲んでいて、
「この後、お墓行くけど、一緒に行く?」
ボク「そうだね、行こうか」と。
「カラッグ・カラッグ」、お墓参りではありますが、
親せきがこの期に集まり、食べ物をたくさん持込み、
コーラもたくさん持込み (笑
「公園でピクニック感覚」、ボクにはそう映ります。
この時に、ボクみたいな者でも、
「一緒に行く?」となるフツーな流れが、
フツーじゃない感じですが (笑
日給月給の労働者がとても多く、
賃金に比べて物価が高いこの国では、
経済的理由でなかなか休みも取りづらく、
仕事でセブやマニラへ行っている兄弟姉妹が、
「この機会に集まる」、
それが一番の目的のようにも映ります。
トリルから3キロ離れたロボガン( Lubogan )へ、
ノエル、奥さんのロリーナ、三男、
そしてボクはトライシクルに乗り込み、

ぐるっと見渡せる範囲には、
日本のような墓石ではなく、
人造大理石のような平たい石板に、
故人の名前、生年月日、
そして亡くなった日が彫られ、
墓地内に等間隔で並んでいます。
ボク「ここの墓石、全部でいくつあるの?」
ノエル「分からないけど、1,000は超えてるだろうね」

運動会で使うようなテントや、
キャンプ用のドーム型テントも点々とし、
プラスチック椅子やシートを敷いて、
そこで親せきとオシャベリしながら、
持込んだご飯、そしてコーラをゴクゴク、
子どもたちは走り回り、
泣いている人など一人も無くて、
(故人を軽視しているわけではありません)、
ほんと、大きな公園へピクニックです。
そして、ここへ泊まる人も少なくないそうです、
タフですね。
ノエルと親せき、
ここの建物の中、
ノエルのおじさん、おばさんの2人が眠っていて、
ノエルのお姉さんがボクへ、
「あなたの家、どこ?」
ボクはエリアと通り名を言うと、
お姉さん、びっくりして、
「えぇ!このおじさん、その家の最初のオーナーよ!」と、
墓石の上に飾られた、おばさんと一緒に、
白い正装で写っている写真をボクへ見せます、
ボク「マヂカル~!」
世の中狭いです、悪いこと出来ませんね (笑
待ってましたと親せき軍団、
「あの家にはねぇ、95歳のおばあさんが、
夜、出てくるんだよ、もう会った?」
フィリピン人の大好きなオバケの話、
ボク「そのおばあさん、日本語話せるの?」
軍団 「ァハハハぁ~!」
いちおう、冗談通じたようです (笑
20:30
ノエル「そろそろ帰ろうか」
ボク「そうだね」
トライシクルの屋根のパイプに掴まりながら、
ふと、
「最初のオーナーがノエルのおじさんかぁ」、
なんか不思議な巡り会わせですが、
これが「縁」なのかもしれません。