18:30
ボクのアパート隣の、借家でご飯支度が始まり、
何が気に入らないのか一歳の赤ちゃんが、
ビービーと泣き、続いて二歳の子も泣きだします。
入り口わきに置かれた、炭を使うコンロで、
トライシクルドライバーのお父さんが、
大きなアルミフライパンで何かを炒めながら、
赤ちゃんへ「どうしたのぉ、もうすぐオイシイご飯だぞぉ」を繰り返し、
中学生の娘が「お母さん、お米もうないよ!」
お母さん「あんた、ちょっと買って来てよ!」
娘「携帯(プリペイド)ロードなくなったから、
それも買っていい?!」
お母さん「あんた、きのう買ったばかりでしょ!」
いちいち、大声で話します(笑)
そこへ、ここに預けられている中学生女子二人が加わり、
会話の域を越えた、声対声の応酬は続きます。
フツーの話しも、悲しいことも、嬉しいことも、
全て大声で、うるさいけど、解りやすいファミリー(笑)
まだボクが二十代の頃、
オーストラリアへワーキングホリデーで行った、日本の友人KX君。
ボクと行った時期はかぶりますが、
ボクは北(赤道寄り)のダーウィン、彼は南のメルボルン、
現地で会うことはありませんでした。
何年も後、二人で飲んでいて、
KX君「あそこであったことは本当のことだけど、
本当の現実じゃないんだよねぇ」と。
これにはボクも同感、
彼の言いたかったことは、
本当の現実からちょっと離れて、
もう一つの現実を体験していた、そういうことです。
それは、ワーキングホリデーの一年が終われば、
日本へ帰り、「また仕事をする」という、
本当の現実が待っていて、
それをちょっと休む、
あるいは、ちょっと先送りする、
そういうことです。
ボクの日本への一時帰国、
それもまた、一時帰国という「旅行」へ出かけ、
その間、少しだけ現実逃避をして、
今、現実へと帰って来ました。
どうやら、
夢から目を覚ます時のようです(笑)
