日本では薪ストーブの暖房でした。

毎年10月最終週末、
この家↑↑ を建ててくれた大工さんの加工場に、
チャーミングな妻と、廃材木の柱、梁材をもらいに、
行ってました。
ボクがエンジンチェーンソーでジャンジャン切り、
妻がワゴンRの後部座席を倒して、
きちんと揃えて積んでいきます。
ここで「きちんと積む」のは大切な事、
積める量が全然違い、積みきれない事も。
妻は「きちんと」していないと嫌な性格、
いちいち小姑的に細かいボクよりも(笑)
そんな妻が、故郷のボホール島へ帰って行きました。
別にボクとケンカしたわけでも、
言い争ったわけでもなく、
極度なホームシックと、
ここダバオに馴染めない事が理由です。
妻がボホール島へ向かう早朝、
ボクは起きられず、気づいたら、
バニッグという長い葉で編んだマットは丸めて束ねられ、
荷物はキレイに無くなってます。
慌てて妻に電話して、
ボク「なんで起こしてくれなかったんだよ!」
妻「起こしたけど、トーちゃん寝てたから・・、
今タクシーの中デス」
ボク「ゴメンね、ゴメンね・・」
妻「ワタシもゴメンね・・」
ボク「あなた、幸せになってね!」
妻「はい、トーちゃんも幸せになってね!」
おそらく今後、妻がダバオへ来ることはなく、
ボクがボホール島へ行くこともなく、
二人は別々に生きていくことになるでしょう。
雨の早朝、
妻はハイウェイ沿いのタクシー乗り場へ行くことなく、
タクシーを家の前まで呼んだそうです。
その日の午後、妻が乗ったタクシーの年配ドライバーを、
サリサリストアで見かけ、そう聞いて、
あらためて、しっかり者だなぁ、と(苦笑)
ボクは至って普通な心境で、
引っ越し先でやらなくてはいけない、
たくさんの作業で頭がいっぱい、という風もなく、
自分でも不思議なくらい、本当に普通なんです。
元々、普通ではない証拠かも(笑)
ダバオのローカルAMラジオを聴きながら、
中古の iPad mini でこの文章を書いてます。