The ウエイト | 浮世離れした、半世捨て人のブログ

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“ 暑くて、やってられねぇ〜 ”

こんにちは、ボホール島のカケスです。

晴れ時々曇り、気温29℃、強い陽射しで灼かれた屋根からの熱が伝わってきます。



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うちではコプラ(乾燥ココナッツ)の

ビジネスをしています。

地主、農夫さんたちが持って来た

ココナッツを写真のように干し

半乾燥して精油工場へ納入します。


日本で売られている高級品ではなく

パーム油同様の一般品です。


うちで働いてるモルディン君(30歳

独身)、ちょっと表情堅いです。

カメラマン、相手をもっとリラックスさせる雰囲気作りが必要ですね。

干すだけですから、写真のように四角形に整える必要はありませんが、

モルディン君はきちんとしないとイヤなんです。

折り紙をプレゼントしたら喜ぶかなぁ?



コプラの量は重さを計ります。
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重さは、この台秤を使い、

500kgまで計れます。


写真はティコイ君、18歳の

ビールのアルミ缶(ボクが飲んだモノ)

の重さを計っているところ

これを隣のブロックの何でも屋へ

1.5kgで35㌷/kgでした

「寸志」はティコイ君のポケットへ


その「何でも屋」を妻とボクは、
ファミリーマートと呼んでいます(笑



その台秤には、
「MEGA TON」と書かれていて、

メガトンは他にも計るモノがあります。
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AM6:00


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ブタは力の限りふり絞るように叫びます。

お義父さん、渋い顔で

「この叫び声は苦手なんだよ」

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姉の赤ちゃん、ボラントイ(10カ月)

も急に静まりかえり、

ブタは叫び続けます。

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台からはみ出るので板をわたして、

検量です。

お義父さんが静かに、
「板は6キロだぞ」と。


売り手と買い手の目の前で

モルディン君は溝付き分銅をスライドさせ、

最後は人差し指でそっと触れます。


売り手はより重く、買い手はより軽く

両者はジッとスライドする分銅を見つめます

そして、お互いの目で相手とは逆方向へ分銅を押しています

分銅の位置を決められるのはモルディン君だけです。


バーが水平になりました、


98kg、お義父さんと同じ重さです。


お義父さんは、ボラントイに小さな声で

「オレと同じ重さだって」と。


前かがみになって分銅を見つめていた売り手、買い手、

トライシクルの運転手も、重さを聞き背を伸ばし、

ひとつの作業完了です。



ボクたちも飲みかけのコーヒーとバナナとパン・ビサヤへ戻ります。



水平と重力に忠実なメガトンは、もうひとつだけ計るモノがあります。
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チャーミングな妻の「重さ」を。

「Walay Hangyo?/おまけして」(笑