ひたすら空に向かう。
新芽の形はどれも息づかいが
聞こえてきそうな勢いがある。
敷石の隙間から威勢良く現れたのは
ドクダミと紅葉。
やがては大木と地を這う野草に
道がわかれてゆくのに、
種から直ぐは こんなに近しいたたずまい。
3日 、4日 、気に留めないうちに、植物のたくましさを目の当たりにする。
春のスイッチがはいってからは
ひと時もとどまることがない。
長らく静かに待機していた、
アジュガもとうとう鮮やかな花で
足元を埋め尽くしはじめた。
私も何かにころころ動かされている様な
そんな四月は早もう半ば。
着る服もやっと一枚薄くなった。
新しく何かを作らずにはいられない。
お日様に照らされて
そんな衝動が人におとずれるのも
不思議はない。
「楽しい気圏の春 みんな歌ったり踊ったりするがいい」
ですね、宮沢賢治さま ^ ^