私は気にし過ぎる人
彼は気にしない人

私は考えすぎてしまう人
彼は直感で動く人

私は人のやりたくないを引受がちな人
彼は自分の欲求に忠実な人


そういうところはすごく対照的で
ある意味アンバランスで
だからバランスが取れていたり
だから分かり合えなかったり


これは自分の立場を鑑みて
贔屓目も大いにあるとは思うけれど

こういう時に不満が溜まるのは
大抵私みたいなタイプの方で

少なくとも私は彼との関係性の中で
この人とは分かり合えない、と何度も感じて
それでも分かって欲しいと何度も願って
あの手この手で伝えようと試み
そのたびに分かってもらえたり
やっぱり分かってもらえなかったり
そもそも聞いてもらえなかったりもしながら
実は幾つも諦めてきた

人との関係の中で
“諦める”っていうのも大切なことなのだと
学んだのは彼との関係だったけれど
沢山諦め過ぎると
その人の本質を見るのをやめてしまうのだと
学んだのも彼との付き合いの中でだった


他人だからこそ
いつでも離れられるからこそ
繋ごうとしなければ繋がっていられなくて

でも「離れようと思えばいつでも離れられる」
という事実に何度も救われてきたのも
また事実でもある


一緒にいる時間が少しずつ増えていくたび
始まった頃の新鮮さや熱量だけでは
相手のことが見られなくなってきて

ちょっと落ち着いて
相手のことが見えるようになってきて
初めてわかることは意外とある

彼とはお付き合いするまでに
7年友達の期間があったけれど
恋人というポジションだからこそ
見える顔も、見せてもらえる顔もあるのだと
改めて感じた


彼との関係に不満があるのか、という質問に
ないと答えたら嘘になる

でも
じゃあ彼と一緒にいるのが嫌なのかと言われれば
それは即答でノーだ

だから私は彼と一緒にいるために
彼の前で自分らしくいるために
言いたいことは言っている

言えるようになっただけ大進歩で
だから彼とは続いているのだと思う


言えるようになったから悩んでいるんだ

自分の好きな自分でいるために
自分を大切にするために
一緒にいる時間が楽しいものであるように

やめて欲しいこと
嫌なこと
分かって欲しいこと
逆に、して欲しいこと

どうしたら彼に伝わるかなぁと


人に伝えるって難しいね