他人に意見を強要しない

だってその人は私じゃない

他人の選択はどこまで行っても他人の選択で
その責任は私には取れない

その人の人生はその人のもので
その人の人生の責任を取るのもその人で
それを操縦する権利は私にはない

責任を背負えもしないのに
その人の人生を操縦しようとするのは
あまりに烏滸がましい


私は、私の人生が私のものであると気がついた時
心底絶望してしまった

どんなに脅かされたって
どんなに強要されたって
最後に決めたのが自分である以上
その責任を取るのは必ず私なんだと
相手は1ミリも背負わないのだと

気がついて、怖くなった

自分を幸せにするのが自分だって
そういう意味でもあるのだと気がついて
その責任の重さに逃げ出したくなった


選択権さえ当たり前に脅かされる世の中で
私はこれを守り抜かなくちゃいけないのだと
気がついて、強くならなくちゃと心に決めた

強くならなくちゃって言葉だと
本当は言いたいこととちょっと違うけれど
今は他に言葉が見つからないから
そういう表現にしておく


だから、私は脅かすのはやめようと思った

私のように
選択権を脅かされた時
相手に噛み付くのを躊躇う人は
きっと世の中には大勢いるだろうと

『私はこう思う』以上を超えちゃいけないんだと
違った価値観をわざわざ否定する必要は全くないと
都度言い聞かせるようになった


それが正しいかも私にはわからないけれど
私はずっと他人にそうであって欲しかったから
私はそうしようと決めた


だからやらない

そんなことはわざわざしなくていい

私がこう思う、ただそれだけ