先日アメーバ記事のトピックで
自身の発達障害が影響で
奥様がカサンドラ症候群になってしまった
という内容の記事を拝見しました

以前も書いたことがありますが
我が家の父は診断はしてもらっていませんが
限りなく黒に近いグレーでアスペルガー症候群
弟は広汎性発達障害の診断が下りており
母と私はカサンドラ症候群のような状態も
経験しました

私は発達障害の家族と暮らす側だったので
その見方に偏りがちだったのですが
その方の記事を読んで
発達障害を抱える側の視点をほんの少し垣間見て
なるほど、と思うところや
新たな発見もありました


自分の努力だけではどうしようもないから
生きづらさであり“障害”だと
分かっていて、頭では理解していても

同じ屋根の下で共同生活しながら
その生きづらさを目の当たりにし
ダイレクトに受け続けると
やっぱりとてつもなくしんどいんですよね…


自閉症スペクトラムは
感情的、情緒的なやり取りが難しいのも
障害特性のひとつなので

例えばこちらが「これが嫌だ」と訴えても
それがなぜ嫌なのかが
どうしても伝わらないことや
もっと言うとこちらが悪いんだと
言われてしまうこともあります

もちろん人間関係なので
お互い努力は必要なのですが

そればかりが繰り返されると
自分の思いを否定され続けるわけなので
極度に自信がなくなって
自分を責めるようになってしまったり
自分自身の価値基準が大きく歪んだり
極端なほど何事においても
「自分が悪かったんだ」と思うようになるんです

こうして文に起こせば
おかしなことだと分かるのですが
日常生活の中でそれが繰り返されると
少しずつじわじわと蝕まれるので
自分でも自身の変化に気づけないことは
よくあることなんです


その方は常に家の中が
ピカピカに綺麗な状態でないと
許せないそうですが

子ども4人を抱える家庭だそうなので
奥様の立場を考えたら
とてもじゃないけれどピカピカにだなんて
到底無理なのは想像にかたくないです…

だけどその方自身にとっては
それが障害特性で許せないことなので
奥様に怒ったり、
帰ってきて早々家中の掃除をすることが
我慢できなかったり…

それによって家の中の空気が
悪くなってしまうことも
よくあったそうです


あぁ、すごくよく分かる構図だ…と

我が家でもこだわる部分は違えど
「父にとって」こだわってしまう故
不機嫌になり、怒られたことは
何度もありました


すごく難しい問題だと思います

だから障害だけど
障害だからといって全部は受け止めきれない


ただ、そのブロガー様と我が家の父が違うのは
自身が発達障害である認識があることです

自分のことを知っているからこそ
気をつけられることってたくさんあります


そのブロガー様家族が
お互いに少しでも生きやすい答えに
たどり着けたらいいなぁ、と
お節介ながら思ったりします