冗談には二種類あると思っています
笑える冗談と笑えない冗談

笑える冗談は
言う側も言われる側もみんな楽しい
面白おかしいような冗談

笑えない冗談は
言う側は面白くても
言われる側はちっとも面白くない
もしくは
言われる側はおかしくても
言う側が自分の価値を落とす冗談


その場を盛り上げるためにあるものが
目に見えない形で
誰かの何かを傷つけていることは
実はよくある話だと思っています

誰かが笑って誤魔化すことで
その場が成り立っている場面は
本当はおかしいはずなのに

いじられキャラ、なんて立場が
出来上がっている時点で
それはすごく脆弱な
コミュニケーション手段のような気がします


冗談だと分かっていても
言われ続けると心がすり減る言葉もある

冗談だからって
何でも言っていいわけじゃない

冗談だからって
笑って流すことを強要されるのはおかしいのに
嫌な思いをしている側が
おかしい、と言えない風潮に
傷つけられている人は
私だけじゃないような気がしています…


目の前にいる人が笑っているからって
心無い言葉が平気なわけじゃない

言葉を選ぶって
そんなに大袈裟な話じゃなくて
そういう日常に散らばった
気にしていないけれど
本当はしなきゃいけないはずの
身近なやり取りの方が
むしろ、意味があるような気がします