昨日のお話に続いて
私の弟のエピソードをひとつ…

弟が中学生の時
クラスでいじめがあって
被害に遭ったひとりの女の子が
学校へ来られなくなってしまいました

その子はそのいじめがきっかけで
同世代の子が怖くなって
一時期は部屋から
出られなくなってしまったそうです


それからしばらく
登校できない日が続きましたが
ある日、勇気を振り絞って登校してきたそうで

その時に弟が
一番にその子に声をかけたんですって

その子にとって
それがものすごく嬉しい出来事だったようで
後日その子のママがうちのお母さんに
泣きながらお礼を言ってくださったようです


弟はクラスの中心にいるような
明るく人当たりのいいタイプではないですが
昔から誰にでも話しかけられる
優しいやつです

当時の弟といえば反抗期真っ只中で
散々色々なことをしでかしてくれていて
毎日お母さんと
頭を抱えながら過ごしていましたが
そのエピソードで私たちも
弟の優しさに改めて気付かされました


前提として
毎日なんだかんだ言いながらも
学校へ通えている方がいいとは思います

学校が全てということは
まったくありませんが
学校という特殊な社会の中でだからこそ
経験できることもたくさんあります

同い年の人とあんなに沢山集まって
日常を過ごす経験は
学生時代じゃないとなかなかできないです


学校という場所の苦しさもまた
私なりに分かるつもりでいます

門の前にいるだけで
過呼吸で倒れ込んでしまうほど
辛い場所になることもあります

逃げることを恐れる必要もまたないです


だけど、学校という場所には
たくさんの人がいます

空いた席に座るはずの子を
心のどこかで気遣う子も
きっといると思うんです


学校で苦しんだ子に
学校へ立ち向かえと言うつもりはありません

ただ、学校で苦しんだからといって
社会という場所に絶望はしないで欲しいな
と思います

社会は広い
たくさんの人が
それぞれ色々なことを考えながら
色々な場所で生きています

社会のどこかには
あなたを無条件に許容しようとしてくれる人が
必ずいます


今日も、明日も
皆さんにとって素敵なものになりますように