私のお母さんは
ポジティブでエネルギッシュで
太陽みたいな人です

我が家の父は
昔から海外出張が多く
元々育児に協力的でもなかったので
今で言う“ワンオペ育児”というものを
し続けてきたお母さん

お父さんの実家からも
お母さんの実家からも
離れた土地でずっと生活してきたので
なかなか頼れる人もいない中
ふたりの子どもを担いで奮闘してきました

広汎性発達障害を抱える弟
高校に入って統合失調症を発症した私
限りなく黒に近いグレーで
アスペルガー症候群の父との生活は
あのお母さんだから踏ん張ってこられたのだと
私は思っています


昔から大好きで、尊敬していて
あんなお母さんになりたいと思いながら

どこか苦手で
どこか脅威で
ああはなりたくないとも思っていました


私が頑張ろうとしている姿を
きちんと見ていて、評価してくれて
いつも一番側で味方でいてくれて

だけど、いつもどこかから
何となく感じられる期待感が
じわりじわりと重かった

弟はテストで平均点を超えれば
褒めてもらえていたのに
私は平均点を優に超えて
順位が上位何番でも小言を言われて
それがいつも納得がいかなかった

弟は知的には全く障害はないし
むしろ知能的には高い方なのに…

もし私と弟で能力基準の話をするのだとしても
弟は頑張れば褒めてもらえるのに
私は勉強に関しては
『頑張っても結果が出なければ』と言われた

それがいつも不満だった

あればかりはお父さんも
『あれはないよな』と言ってくれて
それだけが救いだった


私のことを愛してくれていると
ちゃんと分かっているけれど

私が転ばないように
先回りしようとしてくれているのも
なんとなく分かってしまいます

お母さんに
その気があるかどうかは分からないけれど
少なくとも私の周りの人にも
そう見えている人は多いみたいです


自分で好き放題やってすっ転ぶことも
私はやってみたいな


大好きで、尊敬していて
ああはなりたくない人