今日10月31日は
巷ではハロウィンですが
私の中ではおじいちゃんの命日です
おじいちゃんが亡くなったのは
私が小学二年生の時で
正直詳しいエピソードは覚えていないですが
すごく可愛がってもらったという記憶は
きちんと残っています
精神科医だったおじいちゃんに
小さい頃から刷り込みのように
『女医さんはいいぞ〜』
と言われていたことだけは
未だにハッキリ覚えていますけどね(笑)
おじいちゃんは膵臓癌で
見つかった時には
既に手の施しようがない状態だったそうです
延命治療は全く行わず
緩和ケアだけ受けていました
『人が自然に死んでいく過程を見て欲しい』
というおじいちゃんの意図を聞かされたのは
随分あとになってからの話でしたが…
おじいちゃんが病気であること
その病気が癌であること
(当時の私は不治の病だと思っていた)
もう長くは生きられないこと、…
周りの大人から
きちんと聞かされていたはずなのに
鎮痛剤の副作用で殆ど話が出来なくなっても
黄疸で手足が黄色くなってしまっても
元々細かった体から骨が浮き出ても
目の前にいるおじいちゃんは
やっぱりおじいちゃんで
今日バイバイと言えば
明日もベッドで眠っているのが
当たり前だと思っていました
意識が朦朧としているおじいちゃんを見ても
当時の私は
『早く起きないかな』『お話したいな』
としか思っていなかったです
おじいちゃんが亡くなる瞬間
最期に手を握っていたのは
当時高校生だった従姉と私でした
心電図が一本線になって
ピーと無機質な電子音が響く光景は
テレビの中で起こる
出来事だと思っていたのに
人が死んでいく場面に初めて遭遇した
あの瞬間のことは
これから先もずっと覚えていると思います
私が中学生くらいになったら
カナダに連れて行ってやりたい、と
いつも言っていたけれど
結局行きそびれちゃったね
私はおじいちゃんと
もっといろんな話がしたかったよ
あれから色々あって
今の私はこんな感じで生きているけれど
頑張ってみるからさ
見守ってくれていると嬉しいな