これは、
以前お付き合いさせて頂いていた方との
お話ですが…


その方は私と同じように
いくつか精神疾患を抱えていて
当時はお仕事をされていなかったんです

彼自身に働きたい気持ちはあって
病気の治療をしながら
社会復帰を目指していました


こんな言い方をするのは
適切ではないかもしれませんが…

彼の当時の学歴は
就職先を探す上では
正直圧倒的に不利な状態で

それでも彼は彼なりに努力して
以前“ヘルパー”の資格を
取得したそうなのですが、


ある日主治医の先生に
貴方に医療関係の職業は向いていない、
貴方の主治医である以上
敢えてリスクの大きい選択を
させるわけにはいかない、
と言われたそうです

私はその主治医の先生と
直接お話したことはありませんし
彼づてに話を聞いていただけなので
どんな先生なのかイマイチ分かりませんが…

彼からしてみれば
彼なりに一生懸命になって手にしたものを
真っ向から否定されてしまって
凄くショックだったようです


彼からその話をされた時に、

りんごは自分のやりたいことを
否定されてまで働きたいと思う…?
と言われて

自分のやりたいことであろうがなかろうが
生きていく上で働くことは
避けて通れないんだから
やりたいことが出来たら一番いいけど
生活していく上でそれが無理なら諦めるし
手段は選ばないよ
と答えた覚えがあります



もし私自身がそんなことを言われたら
もちろん凄くショックだと思います

貴方に何が分かるんだ、と思うだろうし
それでも第三者から
『向いてない』と言われた事実に
囚われてしまうと思います


それでも
事実それの向き不向きは置いておいて
生きていく上での優先順位を考えた時に
やりたいことをすること以前に
自分自身の生活を成り立たせることの方が
私の中では絶対的に上です

今でなければ出来ないことは
今やらなきゃいけないけれど
望む職業に就くことは
少なくとも“ヘルパー”という職であれば
自分の生活を成り立たせた後でだって
幾らでもできます

“ヘルパー”という職を否定するつもりは
サラサラありませんが
現実問題として
ヘルパーだけで生活を成り立たせるのは
正直厳しい一面もありますが…

それでもやりたいのであれば
それだけの蓄えをしておけばいい話です


私も今“精神保健福祉士”を目指して
勉強をしている最中です

それは精神保健福祉士が
私のやりたいことであるからですが
もし、それが無理だったとしたら
とりあえずは諦めて
他の職に就いて働きながら
時間をかけて目指すと思います


夢を追いかけるのにもお金が必要です

生きていなければ
夢も追いかけられないからです


ふとそんなことを思い出して
改めて考えてしまった今日この頃です