おつカレーさまです🍛

 
 
お旅まつりが終わり、やっと小松のまちはいつもどおりの生活に戻りました。
でも会社の玄関の前もそうだけど、近所の家々の玄関前にはチョークで書かれたこんな印が沢山書かれています。
 
殿、◯。
これ、分かる人には分かると思います。皆さんわかりますか?
 
 
僕らも子供の時に書いてたんですが、これは子供獅子で、この印のある家で獅子を舞ってくださいよ〜という印です。
 
 
子供獅子が町内の家々を回る時には、まず花代というお金をもらいに回ります。
どこの町内も小学校低学年の子供が回ります。
 
 
可愛いっすよね!
花代を頂き、その家を出た時にチョークでこの印を書くんです。
 
「この家で花代を頂いたから、忘れずに獅子を回してくださいよ〜」
 
っていう意味が込められた印です。
 
花代のお礼。
 
そして、しばらくした後に子供獅子が来るという流れになっております。
 
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そして、漢字の意味は・・・殿は殿町だから、殿、◯です。
もし松任町なら松、◯。丸の内町は丸、◯となります。
 
 
お旅まつりが終わり、氏子の家の前にはいろんな町の印が書かれていて、楽しかった祭りを思い出させてくれる、なんだか名残惜しい印ですね。
 
 
さて、子供獅子をまわす時に家々から頂く花代。
この花代っていくら払うっていうのは特に決まってないというか、バラバラです。
 
 
僕が小学校中学校の時は、花代によって獅子をまわす長さを決めていました。
もちろん金額が低いと短く、高いと長くという風に。
 
 
そして、その花代で獅子をまわす時間をどうやって知らせるかっていうと、この玄関前にチョークで書かれている印によって知らせていました。
金額が低いとひらがな、高くなるにつれて片仮名、そして漢字と変えるんです。
 
 
僕の町は殿町だったんで、と、◯ → ト、◯ → 殿、◯。
今はどこの家も漢字で、殿、◯だったし、そういう金額で獅子をまわす時間を変えるっていうことはないんでしょうね〜
当時は、こんな風でした。1万円という高額花代を頂いた時なんかには、もちろん漢字で殿、そして◯じゃなくて花丸を書いてた時もあったな〜(笑)
 
 
当時は今と違って花代のお金の管理も子供たち、五人衆の中3がやっていたので、そんなことで子供たちで盛り上がっていました。
でも今はお金の管理は大人がやっているそうなんで、花代の金額の違いで獅子をまわす時間を変えるっていうことはしないのかもしれませんね。
 
 
そう考えると、子供の世界って厳しいっすね〜(笑)
そんなことでいろんなことを学んだこともあったように思います。
 
 
そして今の子供獅子を見ていると親の関わり合いが強くなったなって思います。
今は何人もの親が引率で付きます。下手すると子供より親が多いんじゃないんか!!っていうくらいに増えました。
そしてお金の管理をはじめ準備なんかも親がしていることが多いです。
 
 
でも僕たちが子供の頃は親がいても2人くらい。
そしてお金の管理だけじゃなく、準備なども自分たちでやっていましたし、下の子たちへの指導も上の子たちがちゃんと面倒を見てあげるという風になっていました。
その中で縦社会というものを学んだなと振り返ると思います。
 
 
小さい子を泣かしたりすると、上の人にめっちゃ怒られましたしね〜
それぞれの町内で違うかもしれないけど、今は親が仕切るそんな風になっちゃいましたね。
 
 
お旅まつりを思い出させてくれる、この印。これを見ながら昔を懐かしく思い出しました。
この印は残念ながら今日の午後からの雨でほとんど消えちゃいました。また来年の楽しみです!