おつカレー様です。
今週末からはもう3月ですね〜早っ!!と思っているカレー王子こと江口組4代目の江口充です。
昨日は中学校で先生してきました。
中学校で研究事業の発表会がありました。
娘が通う中学校が石川県から道徳の授業の認定校に指定されていて、市内各校からたくさんの方が授業の見学やシンポジウム、講演会が開催されました。
そのたくさんの方が見学に来た道徳の授業で、僕がゲストティーチャーとしてお話をしてきましたよ。
「伝統」について、クラスのみんなで考える道徳の授業でした。2年生のクラスです。
道徳の題材としては、小松市の伝統的行事であるお旅まつりの曳山子供歌舞伎がテーマです。
この話を最初いただいた時は、子供歌舞伎、お旅まつりなのに、なぜ自分??という思いでしたが、校長先生から「地元で長いあいだ仕事をしている江口組さんの話を生徒に伝えてあげて欲しい」というお願いがあって、会社のことならどれだけでも話しますよ!ということで、ゲストティーチャーとして登場することになりました。
200年以上続くお旅まつりとの子供歌舞伎です。
その歴史の中では、伝統を守ろうという仕来りを大事にする長老、また新しいことにチャレンジしようという若者たち、その間のせめぎ合いやそれぞれの思いがどうなるのかというお話でした。
中学2年生の生徒たちは、両方の想い考えを汲み取り、伝統とは何かを一生懸命考え、ディスカッションしていました。
そして、いろんな考えが出たとこで僕の登場です。
僕が伝えたこと簡単に紹介します。
江口組は今年で創業98年です。再来年は100年が経ちます。
日本全国会社の数は300万とも400万とも言われている中で、100年続いている会社はわずか0.2〜0.3%しかないそうです。(いろんな統計で数字は変わりますが)
1000社あると、たったの2社か3社しかありません。
結構珍しいから、最近はよく「伝統ある会社だね」って言われるようになりました。
自分でも100年続いているというのはすごいことだと思うけど、続いていることが立派だということではありません。
続けてこれたことは、創業したひいじいちゃん、そして祖父、父と受け継いだこと、そしてその時に一緒に働いてくれた大勢の人のおかげです。
だから、その人たちに感謝しなくちゃいけない。
また、江口組は創業から街のインフラ整備の仕事をしています。
道路を造ったり、橋を造ったりです。造るものは今も100年前も変わらないけど、やり方は大きく変わってきました。
恐らく昔は今のように、建設機械なんてほとんどなくて手作業、人力で工事現場の仕事をやっていました。
そして最近は10年前どころか、3年、もしくは1年前と比べて大きな変化が会社の中で起きています。
例えば、5年前と比べて江口組にたくさんの女性が働くようになりました。
その前は女性が働くなんて考えられないことだったけど、今は女性の力が活躍し、これから未来に向けても必要となる力となっています。
こんな変化、また時代の流れに合わせてきたことが沢山あります。
でも、変わってないこともあるんです。
それは昔と変わらずに「この地域の皆さんのために仕事をするっていうこと」です。
その思いは今も昔も変わりません。
安心安全なまちづくり、みんなが便利に豊かに暮らせるまちづくり。この想いは100年前とはなんら変わっていない、江口組の中で受け継がれている伝統です。
自分たちのやっていることが正しいと、周りのことを考えずにいたら誰からも必要とされなくなるのじゃないのかな。
周りの環境が変わり、人の考え方や価値観が時代とともに変化しています。
その変化に順応し、その時その時のお客様の声に対応していくことが100年続いた理由の1つでもあります。
中学生のみんなもこれから高校、そして大人になります。僕たちよりもきっと変化の激しい時代になっていると思うから、変化に恐れずどんどんチャレンジしてくださいね。
大変そうかもしれないけど、だから楽しいってことが沢山あるはずです。
頑張ってね!
というようなことをお話しました。
伝わったかな??って心配したけど、最後に生徒たちの発表を聴いて安心しました。
先生から「伝統を受け継ぐにはどうしたらいい?」の質問に
・時代に適応させる
・受け継がれてきたことの想いを理解する
・変化させていく
・伝統を好きになる
・新しいこともしていく
なんかの僕が言ったことも生徒からの発言に出てきたので安心しました。
それと、「好きになる」っていうのいいなって思い、いいことを気づかせてもらいました。
伝統を受け継いでいくことは大切なことかもしれないけど、それが辛くてしんどいことになったらダメだと思う。
楽しく、そして使命感を持ってチャレンジすること大事。
だから好きになるって気持ちがいいなって思います。
おかげさまでいい経験をさせてもらいました。
ありがとうございます。
これからも地域の方々に必要とされる会社でいられるように変革・改革にチャレンジです!!