学校の卒業式でよく校長先生が「立派な社会人になりなさい」と言います。


しかしどんな人が、「立派な社会人」なのかが説明されることはあるでしょうか?


話されているご本人が、明快なイメージをもっていないとすれば、それを聞いている
子供たちはどうしたら良いのか分かりません。


高度成長の時代には、急成長して会社を大きくしたとか、政治家として立志伝中の人
物になったという人がもてはやされました。


しかし現代、モノがあふれ、モノだけでは幸せをつかめないと実感した私たちは、こ
れまでの価値観はどうもおかしいと感じています。


社会人として立派かどうか。


そのものさしは、「いかに人の役に立っているか?」です。


人をどれだけ幸せにしたかです。


この視点から、人をあえて三つのランクに分けてみましょう。


Aランクは、人や自分や家族以外の人々を幸せを願い、役に立つことをする人・


Bランクは、自分のことだけを考えて生きる人。


Cランクは、人に迷惑をかける人です。


経営者として功なり名をとげても、会社の急成長の陰で倒産に追い込まれる取引先が
あったり、リストラされた社員が泣いていたりしては、公器である会社の経営者とし
ては、立派とはいえないでしょう。


人に迷惑をかけないことは、人として最低限の条件です。


もし能力に余裕があるならば、少しでも人のためになるように努めることが、人とし
て正しい生き方だと思います。



立派な人間になる、人や社会のためになる人。



そのために、謙虚な気持ち、感謝の気持ちが大切だと思います。