松下幸之助氏の言葉です。



「十万円の月給をもらっている人であれば、少なくとも三十万円の働きをしなくてはならない」


毎日一生懸命に仕事をしているとしても、ただなんとなく一所懸命やっていればよいというものではありません。


やはり、その仕事の結果がなんらかの成果としてあらわれ、会社にプラスとなり、社会に貢献して初めて働きが評価されるわけです。


もし十万円の月給をもらっている人が、百万円の働きをしたとすれば、差し引き九十万円が会社にプラスとして残ります。


そしてそれは決して会社にとどまっているわけではなく、一部はたとえば製品の品質向上、あるいはコストダウンにつながってお客様の利益となります。


また一部は株式配当として株主にもたらされます。


それだけではなく、もちろんその人自身にも十万円の月給が十五万円になり、二十万円になるというかたちで戻ってくるでしょう。


すなわち、その人が自分の月給以上に働いた九十万円は、自分と会社を含め、広く社会全体に配分されていくのです。


逆に、もし十万円の月給に対して十万円の働きしかしなかったとすれば、自分自身はともかく、会社にも国家国民に対しても、なんらプラスをもたらさないことになります。


松下幸之助はこう言ってます。


「自分の働きは自分だけのものにあらずして、他人のものであり、また他人の働きは自分のものである」


「そういう高い観点に立って物事を考えなくてはならない」