松下幸之助の言葉です。
昭和29年、松下幸之助が銀行に挨拶に行ったとき、銀行のある重役が、「松下電器はどこまで拡張するのですか」という質問をした。
これに対して、幸之助はゆっくりした口調でこう答えた。
「それは私にもわかりません。
松下電器を大きくするか、小さくするかということは、社長の私が決めるものでもなければ、松下電器が決めるものでもありません。
すべて社会が決定してくれるものだと思います。
松下電器が立派な仕事をして消費者に喜んでいただけたならば、もっとつくれという要望が集まってくる。
そのかぎりにおいてはどこまでも拡張しなければなりません。
しかし、逆にわれわれがいかに現状を維持したいと考えても、悪いものをつくっていたのではだんだん売れなくなって、現状維持どころか縮小せざるを得なくなる。
だから、松下の今後の発展はすべて社会が決定してくれるのです。
もちろん半期とか1年とかの一応の見通しを立てた計画書は銀行へお出ししていますが、どこまで拡張するかと言われると、これはわからないという答えしか出せません」
『エピソードで読む松下幸之助』(PHP総合研究所)PHP新書
自分たちが一番だと自負していても社会が認めてくれなければ意味がありません。
いつでも謙虚な姿勢を忘れてはダメですね!
昭和29年、松下幸之助が銀行に挨拶に行ったとき、銀行のある重役が、「松下電器はどこまで拡張するのですか」という質問をした。
これに対して、幸之助はゆっくりした口調でこう答えた。
「それは私にもわかりません。
松下電器を大きくするか、小さくするかということは、社長の私が決めるものでもなければ、松下電器が決めるものでもありません。
すべて社会が決定してくれるものだと思います。
松下電器が立派な仕事をして消費者に喜んでいただけたならば、もっとつくれという要望が集まってくる。
そのかぎりにおいてはどこまでも拡張しなければなりません。
しかし、逆にわれわれがいかに現状を維持したいと考えても、悪いものをつくっていたのではだんだん売れなくなって、現状維持どころか縮小せざるを得なくなる。
だから、松下の今後の発展はすべて社会が決定してくれるのです。
もちろん半期とか1年とかの一応の見通しを立てた計画書は銀行へお出ししていますが、どこまで拡張するかと言われると、これはわからないという答えしか出せません」
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自分たちが一番だと自負していても社会が認めてくれなければ意味がありません。
いつでも謙虚な姿勢を忘れてはダメですね!