ある農夫が息子とロバをつれて、畑から家路についていました。


その農夫は一日の労働を終え、満足気にロバの背にまたがっていました。


すると、近所の知り合いがそれを見て彼をなじりました。


「いったい何だ!

自分だけロバにまたがって、


子供はどうでもいいのか!」


そこで、農夫はロバから降りて、息子をロバに乗せました。


少し行くと、一人のおばさんが、それを見て怖い顔をして叫びました。


「どうしたことでしょう!

お父さんを歩かせて何も思わないの?


なんて親不孝な息子なんでしょう!」


そこで、息子はロバをおりて父親と歩きはじめました。


すると、誰かが思わせぶりに言いました。


「やさしい人達だこと・・・。

ロバが疲れてはいけないとでも思っているのね?」



どうしていいか分からなくなった二人は、

二人ともロバに乗って行くことにしました。



家までもう少しのところまで来ると、

苦しそうにしているロバを見て、誰かが大声を上げました。


「おまえら、犬畜生にも劣る奴らだ!

かわいそうに、ロバは今にも倒れそうなのが、わからないのか!」


と。。。



自分が正しいことをしていると思っても批判はあるものです。


人の批判なんかを恐れず、自分の信じる生き方ができたら最幸です。