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NPO法人地球こどもクラブ

NPO法人地球こどもクラブは、1991年環境庁創立20周年記念の事業としてスタート。

現在活動34年目のNPO法人です。

こどもと一緒に環境を考える活動を行っています。

文部科学大臣賞

中学生部門

タイトル:【ちりも積もれば山となる】

       大阪府 中学校1年生 村上 夢奈

 

 先日、家族でファミリーレストランに行った時、ドリンクバーを注文しドリンクを入れに行くとストローが見当たらなかった。私はちょうどストックがなくなってしまったのだと思い、お店の人に

「ストローもらえますか?」

とお願いすると

「はい。お待ちください。」

と、奥から持って来たストローを笑顔で渡してくれた。笑顔で対応してくださったが、何か少し違和感があった。それから次のドリンクを入れに行った際に見つけたPOPを見て顔から火が出そうになった。「美しい未来をつくるレストランへ。」地球環境保護のために使い捨てストローの提供を終了したという内容の事が書いてあった。

 

 「3R」の事は、五年生の家庭科で学習し、プラスチックごみの削減の為に、私にも出来る事から始めようと、レジ袋をもらわなくても良いようにマイバッグを持ち歩くなど実行していた。ストローが無い事に気付く前にPOPに気付く事が出来ていたらストローをもらう事はしなかった。お店が環境の為に取り組まれている事に協力出来なかった事が恥ずかしくなった。小さな子なら必要だったかもしれないが、もう私はストローなしで問題なく飲み物を飲む事が出来る。今まで絶対に必要な物ではないのに、ある物は当たり前のように使っていた。そう考えると、ストロー以外にもそのような物はまだまだありそうだなと思った。

 

 後で調べてみて、私がもらったストローはプラスチック製ではなく、トウモロコシを原料とした生分解性のバイオマスのストローだった事が分かった。バイオマスは、土中の微生物により水と二酸化炭素に分解されるため、焼却した場合でも有害物質が発生せず、地球温暖化防止にも貢献するという。また、プラスチックごみは、海洋にも悪い影響を与え、魚類、海鳥、アザラシなどの約七百種もの生物が傷つけられたり死んだりしてしまう。一度放出されたプラスチックごみは容易には自然分解されず、多くが数百年間以上もの間、残り続けるという。

 

 調べて、数字を見れば見るほど、私一人が出来る事の小ささを感じたが、何もしないという事も出来ないと思った。ちりのようにごくわずかなものでも、積もり積もれば山のように大きくなってしまう。一人ひとりがすることが小さな事でも、同じ思いの人が多くなれば、きっと成果が出てくると思う。地球環境の為に、私でも出来る小さな事を日頃の生活で増やしていきたい。

 

文部科学大臣賞

小学生部門

タイトル:【美しい地球を守るためには】

       千葉県 小学校4年生 加藤 穂夏

 

「穂夏、買い物に行くよ。マイバッグを持ちなさい。」

「リサイクル出来るもの、もう一度使えるものは分けなさい。」

 保育所に通っていたころから言われてきました。ある日、

「お母さん、レジぶくろをどうしてもらわないの。」

「レジぶくろは、石油から作られているんだよ。それをもやしてしまうと地球温だん化につながり、CO2を出してしまうからだよ。お母さんのはたらいている店に来るお客さんの中で、レジぶくろを大切にしない人が多くてさ。ほかの店のレジぶくろに家のごみまで持って来る人がいるんだよ。」と話してくれたことを思い出しました。

 

 わたしは、書道教室に通っています。自分の練習した作品は小さく折って持ち帰ります。のこったすみも、失ぱいした半紙ですいとったり、ごみを少なくする工夫をしています。

友だちにも声をかけ、ごみをへらすようにど力しています。

 

 お母さんは、コンビニで働いていて、店から出るごみのはいき方法について話をしてくれました。その話を聞いて、わたしの出来ることを意しきして生活しています。

 

 一つ目は、消ひ期限が切れると全てすててしまう。“もったいないなぁ”とわたしは思いました。家ではどんなふうにしているのか聞いてみると、期限切れ間近なお肉などは野菜と一しょににたり、家の庭で育てているしいたけを入れて料理をして食べていることがわかりました。生で食べられる材料も、ねつを加えて食べることで、食たくがはなやかになり、目でも楽しんでいます。

 

 二つ目は、ペットボトルは変しんさせています。ハサミやカッターで切り、色をつけたり、つつみ紙でつつんだり工夫しながら花をさして楽しんでいます。一しょに住んでいる、そ父母は

「げん関に花をありがとう。花びんも世界で一つのたから物だよね。」

と言われると、うれしいです。次はどんなのにしようかなと考えながら、飲み物を買うこともあります。

 

 最後に、再使用について考えてみました。わたしの通っている学校では、年に一度バザーを行っています。地いきの人から使わなくなった食器、日用品などをきふしてもらい、体育館ではん売しています。その時買ったハンカチがお母さんの化しょう台のかがみがけに変わりました。洋服や着物はバッグやコースターにして毎日の生活の中で使っています。

 

 わたし一人の力では、“3R”運動をすることはむずかしいけど、地球上の一人ひとりが“ちょっとずつ”意しきしていけば美しい地球を守り続けることが出来るはずです。

 毎日、意しきして生活していきます。