はぐれそうな光を見つけて がむしゃらな我ら虫ケラ

期待通り明日が来ないなら 「くだらねえ」って笑えばいい


甘いにおいに 群がってるだけの 馬鹿にはなりきれない


はぐれそうな光を見つけて がむしゃらな我ら虫ケラ

期待通り明日が来ないなら そんな時には思う


光ない場所に情熱を

力ない虫ケラに勇気を

くだらない昨日に別れを そしてもう一つの願いは


そう暗闇で迷っていた 昔の自分のために


光を放つように


「光を放つように」


今、改めて聴きなおして、本当にスカッとするこの曲。

2000年、当時もの凄くハマっていて、カラオケでも良く歌っていました。

こういう虫ケラ魂の悪ガキヤンキー系のロックって、移り変わりの速いJ-POPの時代の中で、

彼らが登場する10年も前に置き忘れられた、そんな楽曲ではないか。

でも、だからこそ、こういうロックの形って心の底で求められられていたものではないかな、と。

こういうロックって言うのはその頃に既に市民権を得ていたから、

ふと、欲しくなってしまうのですよね。


00年代初頭の青春パンクのような、軟弱さとか、馴れ合って和気あいあいじゃなくって、

気合の入った、今となっては古さをプンプン感じるこういう硬派なロックの形。

間違いなく、清春はいい仕事をした。


先日起こったドラムのコーヘイによる「少女わいせつ」という不祥事。

非常に残念でたまらなく、同時に彼には十分罰を受けて反省してきて欲しい、と思う。


どんなやり方で歴史に名を残す

凶悪な犯罪者だって悪くはないね


「ROCKER」


確かに凶悪な犯罪をコーヘイは犯してしまったが、

彼らのカッコイイ(正直犯罪をカッコイイとは余り思いませんが)形の犯罪って、

こんな人間として最低の犯罪ではないでしょう。

リスナーの心には歴史に残るものだけど、誰もがいい気分をしない犯罪でした。

人の趣味にとやかくいう気は無いが、こういう趣味を実行に移してはいけない。

コーヘイには十分反省をして欲しい。


そんな彼を悔やみつつ、また、当時のゼリ→の音楽を懐かしみながら、

今回、メジャー1stアルバム「RODEO GANG」をブログに書きたいと思います。


このアルバムは、本当に聴きこんだものでした。

清春という仕掛け人がいた、としても、彼らの硬派なバンドサウンドはいい。

J-POPが80年代に置き忘れてきた、でも求められていた、そんなサウンド。


ふんづまりの便器をけとばしながら叫ぶ

「全ての過去も水に流せやしないさ」

*

That's my way 揺るぎない足跡を残す 遠すぎる明日をみすえて

That's my way 全てが嘘に見えたって 何も変わることはない

JUST MY WAY


That's my way いつの日か老いぼれて 逃げ腰になる日がきたら

That's my way 手の中に隠してあるナイフで 俺を殺してくれよ

JUST MY WAY


「MY WAY」


こういう周りに対して棘を剥き出しにした、カッコイイ不良スタイルの歌詞はやはりカッコイイ。

そして、このストレートな訴えが聴いていて心を揺さぶるものがあります。


いつの日か老いぼれて 逃げ腰になる日がきたら

手の中に隠してあるナイフで 俺を殺してくれよ


この詞は何度見てもスゴイ。コレこそ漫画にも出てくるような硬派な不良の形。

この言葉を何のためらいもなく、言えるなら、もの凄いカッコいいんだろうなって思います。


ニュースで流れた少年の憎しみ

お子様ランチのような俺の事を笑う

切り刻むように切り刻むように胸を刺激する

無関心なふりをするのはやめにしないか


今日も下手くそな歌を歌う

喉がブッつぶれるまで歌う

高い車もスーツもいらない

大事なことが見えなくなるから

*

今日も下手くそな歌を歌う

まだ誰の耳にも届かない

変な理屈も規則もいらない

始まりの歌は胸の奥に Kids are alright !!


「ROCKER」


ファンクラブの名前にもなっている、インディーズで発表された「ROCKER」。

速いテンポの疾走感あるパンクサウンドは、聴いていて本当にスカッとするものがある。

そして、ヤフミのゼリ→サウンドに合った上手いとは言えなくともカッコイイロックボーカルが、

やっぱり、曲のカッコよさを加速させて、本当に聴いていていいカンジ。

それだけでなく、今社会に出て忘れてしまった子供の頃の社会に対する反抗心。

そんなことを思い出させてくれ、代弁してくれるような、そんな楽曲です。


ラララ・・・これからも

ごめんね 自分捨てるつもりはさらさらないから


昔は良かったなんてゆう奴もいる

時間を戻したいなんてゆう奴もいる

蝶はいくら羽がボロボロに破れても

いも虫の頃に戻りたいはずはない


ラララ・・・認めるのは

ごめんね 明日の自分がもっと強くあるため


くやしいけれど涙こらえて前に進むため歌おう

くやしいけれど涙こらえてイナズマを待ち続ける


「イナズマ」


疾走感あるバンドサウンドが炸裂していく中で、この曲も勿論そんな楽曲。

聴かせて感動を誘う音楽よりも、寧ろこういうバンドの方が心に残る名言というのが沢山あったりして、

この曲もそのうちの一つ。


昔は良かったなんてゆう奴もいる

時間を戻したいなんてゆう奴もいる

蝶はいくら羽がボロボロに破れても

いも虫の頃に戻りたいはずはない


昔に戻りたい、なんてふと耳にしたり、口にする場面があったりするけど、

やっぱ、パンクロッカーってのはこういう考えだよな~って。

向上心持って、振り返らず未来へ突き進む、そんな姿があってこそロック。

このフレーズは今でも自分の心に残っていて、時々出てくることがある。


おもちゃのピストル撃って憂鬱を吹き飛ばして

自分の居場所はここだって教えて

Don't stop my growing up & fuckin' with my head

周りが思ってる程だめな世代じゃない


「おもちゃのピストル」


ゼリ→のメジャーデビュー曲。

メジャーデビュー記念ライブで彼らは全裸でこの歌を歌ったと言います。

でも、そんなコミックソング的な軽いノリじゃなくって、

カッコイイロックサウンドと、青臭くもひたすら伸びようとする向上心にあふれる、

そんなこれからの彼らのメジャーでのスタートに相応しい、そんな楽曲。

やっぱ、この曲も非常にカッコイイ。


頭がいかれた 何もわからない 何もわかりたくない

I just lonely NITRO GANG

知らんぷりしてりゃ 何とかなるだろう ずっとそう思ってた

I just lonely NITRO GANG

*

神様どうして 涙はこぼれる 必死に必死に隠した

きっといつかは 笑い合えるさ きっときっと always I'm crying


神様どうして 夜は長いの ずっとずっと眠れず

きっといつかは 朝日が昇るさ きっときっと


死んでも世界は 何も変わらない

だから生き抜いて 何かを変えてやろう


「NITRO GANG」


ゼリ→の少なくともこのアルバムでは最も疾走感ある破壊力満点の楽曲じゃないか、と。

この曲は彼らの中でも本当に大好きな曲の一つ。

このパンクロックのノリもさることながら、ギターカズキのダミ声バックコーラスが、

最高にこの曲を盛り上げて、何とも言えず、ただカッコ良過ぎる、そんな楽曲。


I'll never forget fuckin' shit.I'll never forget fuckin' shit.

だせー姿で乗りきりゃHey,it's ok !!


くたばっちまえって飲みかけのコーラを

通り過ぎる車に投げつけ呟いた

つらい時だって弱音は吐かないで

男らしくいけってずっと教えられたけど


風に揺られて走る白銀の狐だって

FALL IN A PITFALL !!


「Silver fox falls into a pitfall」


I'll never forget fuckin' shit.

彼らの気合いがこの一文が物語っている気がする。

相変わらずの疾走感あるカッコイイロックナンバーがやっぱりいいカンジ。


くたばっちまえって飲みかけのコーラを

通り過ぎる車に投げつけ呟いた


は流石に迷惑極まりないが、それでもカッコよさ漂うそんなフレーズ。


ロードショーはくそみたいなB級映画ばかり

現実は先の読めないストーリー

どれだけ自分達らしいシナリオを描いたって

信じられない邪魔が入ってくるのさ


Let's go せーので始まる同じスタートじゃない

Let's go 見る場所によっては負けてるけど

Let's go フライングしすぎて格好悪いよりはいい

Let's go 自分の力信じて 未来を変えろ

Song for myself !!


いかしたLONDON NIGHT MOVIE STARの様に

自分らしく惑わされず生きていきたい

*

作られた映画のラストシーンにはまだ間に合う

自分の思った通りのCLIMAXをぶちこめ


「LONDON NIGHT MOVIE」


このパンクロックゼリ→の1stアルバムのラストを飾るに相応しい、

彼らの勢いを象徴するかのような疾走感バリバリの楽曲。

聴くだけで、元気が出てきて、「がむしゃらにやってやろう!!」ってそんな気分にさせてくれる、

もの凄くスカッとするような、そんなパンクロックナンバー。

この先の彼らの音楽性の広がりは若干期待はずれの部分はあったものの、

それでも、こんな曲があったからこそ、その後の彼らのスタイルってのも生まれたのかな、と。

まぁ、そんなことは兎も角、失敗や気に食わない事があったときに、

勇気付けて背中を押してくれる・・・と言うより思いっきり蹴飛ばして加速させてくれる、そんな楽曲。


頭から尻尾までアップテンポのパンクロックで疾走する、そんなゼリ→の「RODEO GANG」。

久々に聴きましたが、自分にとっては名盤といっていいような、そんな一枚です。

この後の2ndアルバムで「TWO WATER FLOW」や「6/8」などのバラードも登場するのですが、

それはそれで彼ららしいロックバラードでいいカンジだったりもします。


と言うわけで。

今回は先日の事件もあり、久々に聴きなおした「RODEO GANG」をブログに書きました。

ゼリ→のメンバーが、ROCKERに相応しくないあんな不祥事を起こすのは非常に残念で極まりないですが、

こんな素晴らしい楽曲たちがあったんだなーってそう、当時を振り返って聴いていました。

今後の活動がどうなるかは分かりませんが、注目しながら時々引っ張り出して聴こうかな、

なんて、そう思います。


RODEO GANG / ゼリ→ (00.04.19)


1.RODEO RADIO

2.NO THANKS BLUE GHOST

3.光を放つように(GANG MIX)

4.HOWLING SUNDAY

5.MY WAY

6.ROCKER(STUD BULL MIX)

7.イナズマ

8.おもちゃのピストル(GANG MIX)

9.I'm standing

10.FATMAN'S SLOWLY WALKIN' IN THE MORNING

11.NITRO GANG

12.Sliver fox falls into a pitfall(GANG MIX)

13.LONDON NIGHT MOVIE


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To give to take 人は誰も

To love to lose 一人きりで

心をいやしてゆく 誰かを愛すために

To give to take バルセロナから

To love to lose アンダルシアへ

君から遠くなって歩き続けてゆく

*

手の平にこぼれそうな淋しさたち

ポケットの中に見知らぬ国の地図が

君と見つめたい海の色 消えはしない

君と語りたい街の音 忘れない


To give to take 想い出とは

To love to lose 生きられない

心はさまようまま 誰かを愛すために

To give to take カルメンから

To love to lose サンタマリア

失くした君の笑顔 変わり続けてゆく


「SPANISH BLUE」


この曲は、このバージョンでしか聴いたこと無いのですが、実はTMNではカナリ好きな曲です。

曲の跳ねるようなポップ感もそうですが、所々に入る手拍子がとても印象的な楽曲です。

タイトルの「SPANISH BLUE」という事で、歌詞の中に

「コルドバ」「バルセロナ」「アンダルシア」「セビリア」というスペインの地名、

また、スペインに関連する言葉「カテドラルの鐘」「カルメン」「サンタマリア」と、

色々散りばめられていて、楽しい雰囲気があります。

オリジナルはアルバム「Self Control」に収録されています。


今回は前回に引き続き、TMNのアルバムで「DRESS」をブログに書こうと思います。


初めて聴いた時は、TMNもちゃんと聴いたこと無い感じで、

せいぜい、アニメ「CITY HUNTER」で「GET WILD」と「Still Love Her」は聴いたことある、

そんな程度でした。

そんな時に、たまたま兄の部屋からこのカセットテープを見つけ、

「あ、『GET WILD』入ってるし」という事で聴いてみた、という出会い。

なので、このアルバムが初めてのTMNのアルバムです、私にとって。

で、ですが、コレはTMNのリミックスアルバム。

と、言ってもこのアルバム、実は小室哲哉によるリミックスではなく、

海外の有名プロデューサーにマスターテープを渡し、ボーカルトラックだけはオリジナルを使うことを条件に、

好きなように作ってもらう、というコンセプトの基に製作されたアルバム、だそうです。(Wikipediaより)

うん、小室哲哉のリミックスって結構独特で個人的には余り好きではないのですが、

通りで私でもすんなり聴けたのだな、と実感。


実際、結構選曲といい、リミックスといい、いいカンジの仕事をしており、

このアルバムからリミックスシングルが3枚リリースされていたりもします。

それが、「COME ON EVERYBODY(with NILE RODGERS)」「KISS YOU(KISS JAPAN)」「COME ON LET'S DANCE(DANCE SUPREME)」。

先行シングルとして、同時リリースされ、同時にチャートインを果たしているようです。


そのほかにも、後に鈴木亜美によってカバーされ、大ヒットした「BE TOGETHER」。


哲学者でもカサノバでも恋にペナルティはない

君の指に星がとまるよ So Bright , My Angel

Give it to me, all of your night

Be together Be together 確かな

Say you love me Say you love me 夜明けを

Be together Be together 抱きしめ

Shake, Shake, Shake my soul


「BE TOGETHER」


鈴木亜美も嫌いではないが、やはり宇都宮隆が歌うTMNでの楽曲が最高だと思います、私は。


前にブログでもタイトルに書いた「RESISTANCE」。

この曲もリミックスバージョンで収録されています。

オリジナルは勿論ですが、リミックスでもオリジナルの雰囲気は崩さずに良い出来になっているように思えます。

この曲ってやはり歌詞も非常にいいんですよね。


目をそらさず追いかけてるか 青く高く 君のレジスタンス

燃やしている瞳の色は 明日に続く 君のレジスタンス

夜の寒さ凍える時も don't get down don't let down あきらめないで

自分らしく生きることさ don't give up don't leave out 走り続ける


悲しみに沈む時にも 強く深く 君のレジスタンス

抱きしめた心の地図は 明日をさがす 君のレジスタンス

足もとに流れる川に don't get down don't let down 流されないで

自分らしく生きることさ don't give up don't leave out 走り続ける


「RESISTANCE」


勇気を与えられ、自分を奮い立たせてくれるような歌詞。

そして、何処か切なげな感じのメロディー。

サビに入る「レジスタンス」のところに入る効果音が楽曲の雰囲気を非常に盛り上げて、

何度も何度もいつも聴いてしまうそんな楽曲です。

多分TMNで一番好きな曲と言ってもいいかな・・・、この曲は。


Go to Maria Club 僕は輝く

Go to Maria Club 僕がきらめく

Go to Maria Club 飛び出したいよ

Wow wow wow Like this !

Do you know Maria Club 同じ仲間の

Do you know Maria Club 集まる場所さ

Do you know Maria Club 踊りたいのさ

Wow wow wow Like this !


「Maria Club」


この曲も、このアルバムでは非常に好きな曲です。

実はこれもオリジナルを聴いたことが無いのですが・・・。

歌詞は別にそんなに意味は無いのですが、

跳ねるようなアップテンポのダンスナンバーは聴いていて、

非常にテンションを上げてくれる、そんな感じです。

勿論、この曲のキャッチーさは本当に素晴らしいと思います。


私はこのアルバム、TMNで一番好きなアルバムなのですが、

これだけ全曲ちゃんと聴けるリミックスアルバムと言うのもすごいな、って、

そう感じます。

このアルバムですが、リミックスアルバムながら、

1989年5月22日付けのチャートで1位になっているのですよね。

コレを見ても、当時のTMNの勢いって本当にすごいと思うと共に、

勢いだけでなくTMNの楽曲やコンセプト、どれを取ってもやはりいいなって、

そう思います。

それは1994年のプロジェクト終了前までのTMNに対するフォロアーが今でも多く居ることが、

その証明にもなるでしょう。


そんな訳で、TMNのリミックスアルバム「DRESS」をブログに書きました。

2年ほど前から、TMNのアルバムを買いあさっているのですが、

色々聴きなおしてみて、当時のTMNの良さを再認識してみる、何ていうのも如何でしょうか?


DRESS / TM NETWORK (89.05.12)


1.COME ON EVERYBODY(with NILE RODGERS)

⇒「CAROL」

2.BE TOGETHER

⇒「humansystem」

3.KISS YOU(KISS JAPAN)

⇒「humansystem」

4.DON'T LET ME CRY

⇒「Self Control」

5.COME ON LET'S DANCE(DANCE SUPREME)

⇒「GORILLA」

6.SPANISH BLUE

⇒「Self Control」

7.GET WILD'89

⇒single「GET WILD」

8.RAINBOW RAINBOW

⇒「RAINBOW RAINBOW」

9.RESISTANCE

⇒「humansystem」

10.MARIA CLUB

⇒「Self Control」

11.CONFESSION

⇒「GORILLA」


※矢印はオリジナル曲収録アルバム



新しい始まりが今 ドアの向こうまで

近づいてきてる

じっとしてられない 今夜はこのままじゃ

眠りにつけそうもない 君と

*

Nights of The Knife 切り開きたい

目の前の暗闇を Dream on


終わりのない夢 終わりのない情熱

これからもずっと 走り続けるさ

どんな過去さえも 君と乗り越えてきた

きっとふたりなら 何もこわくはない

We are going to,We are going to

make a brand-new day


見えない力に 流されそうな日々と

闘い続けた 君に励まされて

We are going to,We are going to

step into the night


「Nights of The Knife」


1994年、TMNプロジェクトはこの曲で終了しました。

TMNプロジェクト終了の寂しさではなくて、

TMNの向こうに予感させる、新しい第一歩への期待や希望を感じさせる、

そんな素敵なミディアムバラードです。

私にとってTMNで一番好きな曲です。


結果的に小室哲哉は先日報道されたような状態になってしまいましたが、

そんな彼には、この曲を聴き直して欲しい。

歌詞、メロディー、楽曲全体をしっかりと噛み締めて欲しい。

刑を終えた後、また音楽家として一からやり直して欲しい。

もう一度、TMNの時に皆に与えてくれた、夢や希望を与えて欲しい。


金銭がらみに染まらずに、いち音楽家として。

金銭がらみに染まった小室は嫌いでしたが、音楽家としての小室は好きでした。

彼を染めた金銭は、結果的に彼の音楽家としての才能、人間としての道徳心も奪ってしまった。

裁かれ、刑を受ける中で、今までの自分を振り返って、

悩み苦しんで、もがき苦しむほど悩みぬいて来て欲しい。

自分をリセットする為なら自己破産してもいい、二度と同じ過ちを繰り返さないで欲しい。

そして、もう一度夢や希望を与えて欲しい。


一度だけならきっと彼の復帰を待つ人は居るはず。


そんなことを思いながら、TMNのシングルベスト「TMN TIME MACHINE」のDisc2をブログに書きたいと思います。

TMN後半のシングルベストでして、後半になってくると色々リミックスが出てきます。

しかし、彼のリミックスは結構マニアックだったりして、難解な部分が多いように感じます。

「Come on Everybody」、「KISS YOU」、「GET WILD'89」、「Rhythm Red Beat Black」。

全てがそういうわけではないですが、彼の趣向なんでしょうね。

でも、やはりTMN、後半にも名曲は多い。


個人的に好きなのは、TMNプロジェクト終了までのシングル4作品。

上に書いた「Nights of ~」の他、「Love Train」「Wild Heaven」「一途な恋」。


Love Train もどれない このまま君を連れ去って

Love Train あきらめた 二人の愛をもう一度

Love Train おそすぎた 誘惑に君はふるえて

くちづけの後 こらえきれず涙あふれる


Love Train もどれない このまま君を連れ去って

Love Train 愛だけが 地球を回し続ける

Love Train おそすぎた 誘惑に君はふるえて

Love Train あきらめた 二人の愛をもう一度


Love Train...


「Love Train」


小室哲哉作詞作曲の「Love Train」。

彼お得意の、愛を地球規模、いや宇宙規模にまでしてしまう、

この作詞センスは良くも悪くも脱帽。

「はぁ?」なんて、歌詞を読み返すと思ってしまったりもしますが。

そんなところはカナリぶっ飛んでるな~なんて思ってしまうわけですが。

それでも作曲はやはり、こういうポップなものを作らせたら上手いな、と。


Just Wild Heaven You and I live

どこまで君と行けるのか

Wind is blowing all through the night

ふたりの運命が揺さぶる

Just Wild Heaven You and I live

迷路を君と走り抜け

Wind is blowing all through the night

一秒もすれちがわないで

Just Wild Heaven You and I live

*

Just Wild Heaven You and I live

どれほど 君を愛すのか

Wind is blowing all through the night

いくつも犠牲にしながら

Just Wild Heaven You and I live

氷の上を走り抜け

Wind is blowing all through the night

一秒も踏み間違わずに

Just Wild Heaven You and I live


「Wild Heaven」


一途な恋 もう迷わない

くちづけを 交わさなくても

きらめきも ときめきも

ゆれながら追いかけてゆく


一途な恋 もう迷わない

輝きは生まれ変わるよ

さみしさも とまどいも

歩き出す勇気に変わる


「一途な恋」


TMNはダンス調の曲も良いですが、

こういったアップテンポの曲も良いですよね。

小室哲哉のポップセンスが存分に光る楽曲だと思います。

でも、こう見ると比較すると、小室哲哉って作詞があまり上手く無いと言われますが、

確かにそうですね・・・何か詞が単調な気が・・・(笑)

やっぱり、小室みつ子とのタッグでの作詞作曲が個人的にはいいなー、

なんて思ってしまいます。

そういえば、このアルバム見てて思ったのですが、

「一途な恋」ってシングル曲では唯一の日本語タイトルなんですね。


最後に収録されている「Detour」。

小室哲哉のプレイステーションソフトに使われた曲で、

宇都宮隆がボーカルを取っているのですが(もちろんか・・・)、

個人的には余り好きになれない曲でして。

このアルバムは「Nights of the Knife」で終わらせて欲しかったな~と。


基本的に「あ、歌詞がいいな~」と思って歌詞カードを見る曲ってのは、

小室みつ子作詞のものが多くて、

でも、この曲も結構好きな曲。作詞は小室哲哉。

う~ん、歌詞はやっぱり単調なんですよね・・・サビが。

そこが残念。


電話ボックスに 忘れたカセットで

君のメッセージ僕に伝わった

一人ぼっちの店のテーブルには

僕を待っていた・・・君がいた

探しても見つからない

誰も知らない未来への近道は

*

「夢が見つかるまでは傍にいて欲しいから

強く抱きしめていて」君はそう言っていた

歩き出す君がもし 僕を必要ならば

君がUh~好きだから いつも見守っていたい


「The Point of Lover's Night」


宇都宮隆の歌声と、小室の楽曲は非常にいい感じで、

歌詞も「おや?」なんて思ってしまったりするのですが、

実際読んでみると・・・そこまで大したものではないか??

特に、サビは「これいいんじゃないか」と思ったりしても、

何気に単調であったりとか・・・。

それが小室マジックであり、宇都宮マジックでもあったり。

そんな感じなのでしょうか?


とりあえず、時期に合わせてみて、TMNの「TMN TIME CAPSULE」を2枚ブログに書きました。

何だかんだで、「音楽家」であったプロジェクト前のTMNはいいものが多いなって、そう感じます。

正直、小室哲哉が「音楽家」では無くなってからのTMN再開には余りに新鮮味は感じられませんでしたし、

どちらかというと、「あ~やっちゃったか・・・」という感じ。

なんか、落ち目の小室哲哉が挽回する為の苦肉の策という感じにしか、思えませんでした。

何かと思えば、「GET WILD」を何度も使いまわしてみたり、

作る楽曲にも新鮮味は感じられませんでしたし・・・。


でも、いつか。

あの昔のような良質の楽曲をTMNで届けてくれることを願っています。

と、まぁそんな感じです。


そのうちTMNのベスト以外のアルバム、結構好きなものがあるので、

その辺はまたそのうち書きたいと思います。

「CAROL」とか「DRESS」あたりを。


TMN TIME CAPSULE/TMN(96.12.12)


Disc1:

1.金曜日のライオン

2.1974

3.アクシデント

4.Dragon the Festival

5.Your Song

6.Cone on Let's Dance

7.Girl

8.All-Right All-Night

9.Self Control

10.Get Wild

11.kiss You

12.Resistance

13.Beyond the Time

14.Seven Days War

15.Come on Every Body


Disc2:

1.Just One Victory

2.Come on Everybody(with Nile Rodgers)

3.Kiss You(Kiss Japan)

4.Get Wild '89

5.Dive into Your Body

6.The Point of Lover's Night

7.Time to Count Down

8.Rhythm Red Beat Black

9.Rhythm Red Beat Black(Version 2.0)

10.Love Train

11.Wild Heaven

12.一途な恋

13.Nights of the Knife

14.Detour


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