はぐれそうな光を見つけて がむしゃらな我ら虫ケラ

期待通り明日が来ないなら 「くだらねえ」って笑えばいい


甘いにおいに 群がってるだけの 馬鹿にはなりきれない


はぐれそうな光を見つけて がむしゃらな我ら虫ケラ

期待通り明日が来ないなら そんな時には思う


光ない場所に情熱を

力ない虫ケラに勇気を

くだらない昨日に別れを そしてもう一つの願いは


そう暗闇で迷っていた 昔の自分のために


光を放つように


「光を放つように」


今、改めて聴きなおして、本当にスカッとするこの曲。

2000年、当時もの凄くハマっていて、カラオケでも良く歌っていました。

こういう虫ケラ魂の悪ガキヤンキー系のロックって、移り変わりの速いJ-POPの時代の中で、

彼らが登場する10年も前に置き忘れられた、そんな楽曲ではないか。

でも、だからこそ、こういうロックの形って心の底で求められられていたものではないかな、と。

こういうロックって言うのはその頃に既に市民権を得ていたから、

ふと、欲しくなってしまうのですよね。


00年代初頭の青春パンクのような、軟弱さとか、馴れ合って和気あいあいじゃなくって、

気合の入った、今となっては古さをプンプン感じるこういう硬派なロックの形。

間違いなく、清春はいい仕事をした。


先日起こったドラムのコーヘイによる「少女わいせつ」という不祥事。

非常に残念でたまらなく、同時に彼には十分罰を受けて反省してきて欲しい、と思う。


どんなやり方で歴史に名を残す

凶悪な犯罪者だって悪くはないね


「ROCKER」


確かに凶悪な犯罪をコーヘイは犯してしまったが、

彼らのカッコイイ(正直犯罪をカッコイイとは余り思いませんが)形の犯罪って、

こんな人間として最低の犯罪ではないでしょう。

リスナーの心には歴史に残るものだけど、誰もがいい気分をしない犯罪でした。

人の趣味にとやかくいう気は無いが、こういう趣味を実行に移してはいけない。

コーヘイには十分反省をして欲しい。


そんな彼を悔やみつつ、また、当時のゼリ→の音楽を懐かしみながら、

今回、メジャー1stアルバム「RODEO GANG」をブログに書きたいと思います。


このアルバムは、本当に聴きこんだものでした。

清春という仕掛け人がいた、としても、彼らの硬派なバンドサウンドはいい。

J-POPが80年代に置き忘れてきた、でも求められていた、そんなサウンド。


ふんづまりの便器をけとばしながら叫ぶ

「全ての過去も水に流せやしないさ」

*

That's my way 揺るぎない足跡を残す 遠すぎる明日をみすえて

That's my way 全てが嘘に見えたって 何も変わることはない

JUST MY WAY


That's my way いつの日か老いぼれて 逃げ腰になる日がきたら

That's my way 手の中に隠してあるナイフで 俺を殺してくれよ

JUST MY WAY


「MY WAY」


こういう周りに対して棘を剥き出しにした、カッコイイ不良スタイルの歌詞はやはりカッコイイ。

そして、このストレートな訴えが聴いていて心を揺さぶるものがあります。


いつの日か老いぼれて 逃げ腰になる日がきたら

手の中に隠してあるナイフで 俺を殺してくれよ


この詞は何度見てもスゴイ。コレこそ漫画にも出てくるような硬派な不良の形。

この言葉を何のためらいもなく、言えるなら、もの凄いカッコいいんだろうなって思います。


ニュースで流れた少年の憎しみ

お子様ランチのような俺の事を笑う

切り刻むように切り刻むように胸を刺激する

無関心なふりをするのはやめにしないか


今日も下手くそな歌を歌う

喉がブッつぶれるまで歌う

高い車もスーツもいらない

大事なことが見えなくなるから

*

今日も下手くそな歌を歌う

まだ誰の耳にも届かない

変な理屈も規則もいらない

始まりの歌は胸の奥に Kids are alright !!


「ROCKER」


ファンクラブの名前にもなっている、インディーズで発表された「ROCKER」。

速いテンポの疾走感あるパンクサウンドは、聴いていて本当にスカッとするものがある。

そして、ヤフミのゼリ→サウンドに合った上手いとは言えなくともカッコイイロックボーカルが、

やっぱり、曲のカッコよさを加速させて、本当に聴いていていいカンジ。

それだけでなく、今社会に出て忘れてしまった子供の頃の社会に対する反抗心。

そんなことを思い出させてくれ、代弁してくれるような、そんな楽曲です。


ラララ・・・これからも

ごめんね 自分捨てるつもりはさらさらないから


昔は良かったなんてゆう奴もいる

時間を戻したいなんてゆう奴もいる

蝶はいくら羽がボロボロに破れても

いも虫の頃に戻りたいはずはない


ラララ・・・認めるのは

ごめんね 明日の自分がもっと強くあるため


くやしいけれど涙こらえて前に進むため歌おう

くやしいけれど涙こらえてイナズマを待ち続ける


「イナズマ」


疾走感あるバンドサウンドが炸裂していく中で、この曲も勿論そんな楽曲。

聴かせて感動を誘う音楽よりも、寧ろこういうバンドの方が心に残る名言というのが沢山あったりして、

この曲もそのうちの一つ。


昔は良かったなんてゆう奴もいる

時間を戻したいなんてゆう奴もいる

蝶はいくら羽がボロボロに破れても

いも虫の頃に戻りたいはずはない


昔に戻りたい、なんてふと耳にしたり、口にする場面があったりするけど、

やっぱ、パンクロッカーってのはこういう考えだよな~って。

向上心持って、振り返らず未来へ突き進む、そんな姿があってこそロック。

このフレーズは今でも自分の心に残っていて、時々出てくることがある。


おもちゃのピストル撃って憂鬱を吹き飛ばして

自分の居場所はここだって教えて

Don't stop my growing up & fuckin' with my head

周りが思ってる程だめな世代じゃない


「おもちゃのピストル」


ゼリ→のメジャーデビュー曲。

メジャーデビュー記念ライブで彼らは全裸でこの歌を歌ったと言います。

でも、そんなコミックソング的な軽いノリじゃなくって、

カッコイイロックサウンドと、青臭くもひたすら伸びようとする向上心にあふれる、

そんなこれからの彼らのメジャーでのスタートに相応しい、そんな楽曲。

やっぱ、この曲も非常にカッコイイ。


頭がいかれた 何もわからない 何もわかりたくない

I just lonely NITRO GANG

知らんぷりしてりゃ 何とかなるだろう ずっとそう思ってた

I just lonely NITRO GANG

*

神様どうして 涙はこぼれる 必死に必死に隠した

きっといつかは 笑い合えるさ きっときっと always I'm crying


神様どうして 夜は長いの ずっとずっと眠れず

きっといつかは 朝日が昇るさ きっときっと


死んでも世界は 何も変わらない

だから生き抜いて 何かを変えてやろう


「NITRO GANG」


ゼリ→の少なくともこのアルバムでは最も疾走感ある破壊力満点の楽曲じゃないか、と。

この曲は彼らの中でも本当に大好きな曲の一つ。

このパンクロックのノリもさることながら、ギターカズキのダミ声バックコーラスが、

最高にこの曲を盛り上げて、何とも言えず、ただカッコ良過ぎる、そんな楽曲。


I'll never forget fuckin' shit.I'll never forget fuckin' shit.

だせー姿で乗りきりゃHey,it's ok !!


くたばっちまえって飲みかけのコーラを

通り過ぎる車に投げつけ呟いた

つらい時だって弱音は吐かないで

男らしくいけってずっと教えられたけど


風に揺られて走る白銀の狐だって

FALL IN A PITFALL !!


「Silver fox falls into a pitfall」


I'll never forget fuckin' shit.

彼らの気合いがこの一文が物語っている気がする。

相変わらずの疾走感あるカッコイイロックナンバーがやっぱりいいカンジ。


くたばっちまえって飲みかけのコーラを

通り過ぎる車に投げつけ呟いた


は流石に迷惑極まりないが、それでもカッコよさ漂うそんなフレーズ。


ロードショーはくそみたいなB級映画ばかり

現実は先の読めないストーリー

どれだけ自分達らしいシナリオを描いたって

信じられない邪魔が入ってくるのさ


Let's go せーので始まる同じスタートじゃない

Let's go 見る場所によっては負けてるけど

Let's go フライングしすぎて格好悪いよりはいい

Let's go 自分の力信じて 未来を変えろ

Song for myself !!


いかしたLONDON NIGHT MOVIE STARの様に

自分らしく惑わされず生きていきたい

*

作られた映画のラストシーンにはまだ間に合う

自分の思った通りのCLIMAXをぶちこめ


「LONDON NIGHT MOVIE」


このパンクロックゼリ→の1stアルバムのラストを飾るに相応しい、

彼らの勢いを象徴するかのような疾走感バリバリの楽曲。

聴くだけで、元気が出てきて、「がむしゃらにやってやろう!!」ってそんな気分にさせてくれる、

もの凄くスカッとするような、そんなパンクロックナンバー。

この先の彼らの音楽性の広がりは若干期待はずれの部分はあったものの、

それでも、こんな曲があったからこそ、その後の彼らのスタイルってのも生まれたのかな、と。

まぁ、そんなことは兎も角、失敗や気に食わない事があったときに、

勇気付けて背中を押してくれる・・・と言うより思いっきり蹴飛ばして加速させてくれる、そんな楽曲。


頭から尻尾までアップテンポのパンクロックで疾走する、そんなゼリ→の「RODEO GANG」。

久々に聴きましたが、自分にとっては名盤といっていいような、そんな一枚です。

この後の2ndアルバムで「TWO WATER FLOW」や「6/8」などのバラードも登場するのですが、

それはそれで彼ららしいロックバラードでいいカンジだったりもします。


と言うわけで。

今回は先日の事件もあり、久々に聴きなおした「RODEO GANG」をブログに書きました。

ゼリ→のメンバーが、ROCKERに相応しくないあんな不祥事を起こすのは非常に残念で極まりないですが、

こんな素晴らしい楽曲たちがあったんだなーってそう、当時を振り返って聴いていました。

今後の活動がどうなるかは分かりませんが、注目しながら時々引っ張り出して聴こうかな、

なんて、そう思います。


RODEO GANG / ゼリ→ (00.04.19)


1.RODEO RADIO

2.NO THANKS BLUE GHOST

3.光を放つように(GANG MIX)

4.HOWLING SUNDAY

5.MY WAY

6.ROCKER(STUD BULL MIX)

7.イナズマ

8.おもちゃのピストル(GANG MIX)

9.I'm standing

10.FATMAN'S SLOWLY WALKIN' IN THE MORNING

11.NITRO GANG

12.Sliver fox falls into a pitfall(GANG MIX)

13.LONDON NIGHT MOVIE


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