経営改善計画で決めたアクションプランが実行されていない。

そのとき、社長が言い訳を始めたら、コンサルタントはどう対応すればよいのでしょうか。

 

金融機関や支援機関と約束した計画であれば、コンサルタント側も焦ります。

しかし、ここで感情的に責めても、社長の行動は変わりません。

 

まず必要なのは、事実確認です。

「やろうとしたが、うまくいかなかった」のか。

それとも「そもそも着手していなかった」のか。

この違いは非常に大きいものです。

 

前者であれば、障害を一緒に整理し、やり方を見直す必要があります。

後者であれば、なぜ着手できなかったのか、社長自身に考えてもらう必要があります。

その際に有効なのが、コーチングの視点です。

社長に話してもらいながら、現状を客観的に見てもらいます。

 

ただし、社長の言い分に合わせるだけでは、言い訳を助長してしまいます。

大切なのは、責めずに、しかし曖昧にしないことです。

 

たとえば、次のような質問が有効です。

「このまま進むと、計画数値はどうなりそうですか」

「金融機関から見ると、今の状況はどう見えるでしょうか」

「社長が目指している会社に近づいていると言えますか」

「本当は、何が一番の障害になっていますか」

 

コーチング・コンサルティングでは、社長を一喝して動かすことを目的にしません。

社長のパートナーとして、気づきと行動を支援します。

ただし、迎合してはいけません。

言うべきことは、タイミングを見て率直に伝える必要があります。

 

社長という立場上、簡単に非を認めたり、方針を修正したりすることが苦手な方もいます。

だからこそ、コンサルタントには忍耐が必要です。

「なぜやらないのか」と責めるのではなく、「どうすれば前向きに動けるのか」を一緒に考える。

社長が自分で気づき、自分で行動を選べるように支援すること。

それが、伴走支援型コンサルタントに求められる対応です。