【巻頭コラム】しがく新聞12月号 | キャリアコンサルティングの広報室

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100枚の名刺と「人脈」

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最近、大学生からの質問で

「人脈の広げ方、付き合い方」を聞かれる機会が増えてきました。

 

人脈の多い方も少ない方も関係なく、

人付き合いに関しては興味があるようです。

 

私も社長を志してからは

「人脈」について考える機会が多くありました。

 

また、様々な方と出会う中で多くの壁にもぶつかってきました。

私なりの見解をお話します。

 

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21歳の頃「リーダーシップを学ぼう」と

大学3年生にガイダンスをしました。

 

彼は残念ながら契約には至らず、

帰り際にこう言われました。

 

「室舘さんは社長を目指しているんですよね。

社長の人脈はどれほどありますか?」


当時の私には社長の人脈などありません。

 

彼は100枚程の名刺を見せながら誇らしげにこう言います。

 

「私も社長になりたいと思って、これだけの社長に会ってきました。

社長の人脈がない室舘さんからは正直、学ぶことは無いのかなと思います」


私には目の前の彼が大きく見え、

返す言葉がありませんでした。

 

敗北感を胸に、重い足取りで事務所に帰りました。

 

上司に「契約できませんでした」と報告したところ、

様子が気になったのか「ムロさん、詳しく話を聞かせて」と。

 

一部始終を話したところ、上司は静かに言いました。


「結果は残念だった。

彼が名刺を100枚持っていたことは凄いと思う。

ただそれを人脈と呼ぶのは大げさな話だ。

社長の名刺をたくさん持っている人は、世の中に山ほどいる。

ただ、本当の人脈は、いつでも協力を仰げたり、

困ったときに助け合えたりするものだ。

彼がそのような人脈を名刺の数だけ築けているとは考えづらい。

だから、真に受けずに、今は実力や魅力を磨きなさい。

今は人脈がなくても、実力が高まれば、向こうから集まってくる。頑張れ!」


落ち込んでいた私を諭し、

励ましてくれた上司の言葉は非常に腑に落ちました。

 

後にこんな言葉と出会います。

「本物は共鳴し、引きつけ合う」。

 

もし素晴らしい出会いを望むなら、自分が本物になり、

素晴らしい人間として出会いなさい、ということです。

 

私は、20代は実力を磨く時期だと割り切って突っ走りました。

時が経ち、33歳で社長になりましたが、

人脈は少ない方でした。

 

会社のためにも1年で1000人と出会おうと決め、

様々な会合に出かけました。

 

しかし名刺を交換しても、多くが営業目的です。

 

アポなしで会社に来られたり、

大量の営業資料を送りつけられたりと、

興ざめしたことも少なくありません。

 

はっきり言って人脈になりきらなかったのです。


 

しかし振り返って思います。

 

それらの出会いにも意味はありました。

人を見抜くためにも、真剣に人を見るようになりました。

直感も磨かれます。

付き合っていい人か、警戒すべきかと肌で感じることができます。


学生さんには

「(最低限の警戒はした上で)ドンドン付き合いを広げましょう」

と伝えています。

 

人を知る経験は、本やネットからは得られません。

恐れず行動することをオススメします。


今はおかげさまで、多くの素晴らしい人脈に恵まれました。

人脈とは数で比べるものではありません。

 

自分自身の魅力や公精神、ビジョンに見合った人たちが集まるものです。

ただ人脈には鮮度があり、時間が経てば劣化して無くなってしまいます。


人生の限られた時間で、より素敵な方々と出会い、

過ごすためには

「自分が良い人として出会う」という意識で

日々、自分を磨くことです。

 

それが良い人脈の構築につながることでしょう。

 

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