【巻頭コラム】しがく新聞7月号 | キャリアコンサルティングの広報室

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「無難な話」「攻める話」の違いとは

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仕事柄、大変多くの学生の

自己紹介を聞きます。

 

 

弊社では、

江戸時代に薩摩藩でおこなわれていた

「郷中教育」

(先輩が後輩に教える教育制度)

を参考にしています。

 

 

この教育制度は良い点も多いですが、

悪いことも起きます。

 

 

最近、学生さんを見ていて

悪い傾向も少し出てきましたので、

考察してみたいと思います。

 

 

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結婚披露宴での挨拶、会の開会や閉会の挨拶、

会社の朝礼や日々のミーティング、講演など、

歳を重ねるごとに人前で話す場面が

多くなりました。

 

 

そのような場面での話には

「無難な話」と「攻める話」

があると思います。

 


人前で話す際には目的が大事です。

挨拶とスピーチの目的は全く違います。

 

挨拶は場の空気を変えないこと、

スピーチは場の空気を変えること

だと考えます。

 

 

例えば、結婚披露宴。

主賓の挨拶と、

友人代表のスピーチでは違います。

 

主賓の挨拶はトップバッターですので

無難さが大切です。

 

新郎新婦のご親族もいらっしゃいますから、

主賓自身が悪く目立ってしまうと

苦笑されます。

 

主賓の挨拶としては、

主役の新郎新婦を

引き立たせる話をするのは当然として、

安定感こそが最も大切です。

 


変わって友人代表のスピーチは、

会の中盤で、

お酒も入り場も温まっていることが多いです。

 

よってここでは多少のドッキリなども

許容されることでしょう。

逆にここで無難に終わると大体しらけます。

 

勇気を持って、

精一杯盛り上げることが

主役・参列者の笑顔にもつながります。

 

 

その他にも、

大会が終わった後の懇親会の乾杯の挨拶や、

締めの挨拶の依頼を受けます。

 

無難に話すことが大半ですが、

あえて場の空気を変えることにも

挑戦しています。

 

私がリーダー教育をしている

経営者ということもあり、

興味を持って話に耳を傾けてくださる方も

少なくないからです。

 

 

3分ほどの短い時間で、

その会の格を上げ、

主催者の心を打つ話が

できれば最高です。

 

ある時は1400名が

静かに耳を傾けてくださり、

話を終えると同時に万雷の拍手を

いただけたこともありました。


学生はいたる所で、

スピーチの場が与えられます。

 

就職活動においては、

集団面接での自己PRの場です。

 

こういった場で無難な挨拶をしては

インパクトに欠けます。

 

よく見られることですが、

先輩から教えてもらった文章、

借りてきたような

定型的な言葉を並べても、

残念ながらあなたの印象は残りません。

 


皆さんは挑戦者です。

一つひとつがオーディションの場なのです。

 

話にぐっと引きつけられるような、

場の空気を変えられるような、

そんな話ができるように

日頃から訓練してください。

 


どのように訓練すれば良いのでしょうか。

 

例えば、お母さんに

「ご飯が美味しい」と心を込めて伝える。

 

お世話になった店員さんに

心を込めて労いを伝える。

 

そうやって、

日頃から感謝の言葉を

相手に心を込めて伝えるのです。

 

日頃の些細なことに感動し、

感謝し、心を込めて想いを伝えていないから、

いざ面接やスピーチの場になっても

あなたの気持ちが伝わらないのです。

 


緊張もするでしょうから、

誰もがすぐにはできません。

心から想いを持って人に話すこと。

 

それが積み重っていけば、

挨拶も無難に安定感を持って

話すことができますし、

スピーチに想いを乗せて

聴衆に訴えることができます。

 

 

そして人の心を動かすような

話ができるのです。

 


「無難な話」と「攻める話」を

使いこなせる人になっていきましょう。

 

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