【巻頭コラム】しがく新聞3月号 | キャリアコンサルティングの広報室

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『ダンプカーを持ち上げられますか?』

 

18歳の頃の話です。社長になることを夢見て通っていた勉強会で印象的だったのが「固定観念の打破」に関するものでした。リーダーの経験が乏しかった私は非常に衝撃を受けたことを覚えています。個人における固定観念の打破だけではなく、人の上に立つ人の考え方の違いについてお話したいと思います。

 

 

るとき、先輩メンバーから、
「室舘さん、ダンプカーを持ち上げられますか?」と質問をされました。
 私は即答で「無理です」と答えました。
先「では、100人の仲間がいたらどうでしょうか、上がりますか?」
室「上がるかもしれませんが難しいです」
先「では、ダンプカーの3倍はある大型のクレーン車があればどうでしょうか?」
室「きっと上がります」
先「さらに1カ月という時間をあげます」
室「何度でも、確実に上がります」
先「室舘さん、あなたは30秒前に何と答えましたか?」
室「無理です、と答えました」
というやり取りがありました。つまり、多くの人は、過去の固定観念から無意識に「できない」と決めつけ、できない条件を設定してしまうのです。この話であれば、①1人で、②1つの方法で、③今すぐにできるかを考えていました。ダンプカーを、1人で、道具を使わずに素手で、今すぐに持ち上げようと考えたから無理だと答えたのです。①100人という人数、②大型クレーン車という方法、③1カ月という時間を設定すれば、ダンプカーは確実に持ち上がるという考えに変わりました。



生や仕事で目標を設定するとき、自分一人でやろうとすると、とてもスケールの小さな目標になってしまいます。それではせっかくの目標でもワクワクせず、一体何のための目標なんだとなります。
 よりスケールの大きな目標を設定し、達成したいと考えるなら、①多くの協力者を集める能力が必要です。リーダーとして魅力、能力などの人間力があるほど、より多くの協力者を集めることができます。そして、②目標達成のための様々なアプローチ方法を知っていれば、その中の最善策で目標達成ができます。アイデア豊富なリーダーもいれば、アイデア豊富な協力者がいる場合もあります。アイデアは誰が持っているかが重要ではなく、それを引き出すことができれば良いのです。③たとえどれだけ大きなクレーン車があったとしても、時間が1秒しかなければエンジンすらかけられません。時間の設定も非常に大切なことです。自分や協力者の、集中力や実力を高めることで時間短縮はできるものですが、事故の無い、ムリの無い時間設定をしたいですね。たとえ1年ではできなそうなことでも、5年、10年という時間をかければ、できることは本当に多いものです。特に若者は人生において、まだまだ多くの時間があります。今よりさらに魅力や能力を高めれば、よりスケールの大きな目標を立てられ、多くの協力者とたくさんのアプローチ方法で、目標達成率も高まるのです。
 スケールの大きい目標を達成できるリーダーは、会社だけではなく、地域のコミュニティをはじめとした社会全体で求められています。
 ダンプカーですら、①人数、②方法、③時間を考えれば持ち上がるのです。物事に直面したときにはぜひ「できない」ではなく「できる」方向から考えてみてはいかがでしょうか。人数、方法、時間によって、多くの目標は達成できるものです。