2月4日(日)
第157回しがくセミナーを開催しました
講師は…
きもの さわらび
野倉 幸男 先生 です
テーマは…
『私の歩む道 ご縁で生かされて』
野倉先生は、過去に第74回凜華塾、第7回俠塾でもご講演いただいています。
また、着物塾生との旅をはじめ、着物塾卒業祝いにとお茶会や、
お能・琵琶・居合など日本の伝統文化に触れる鑑賞会のコーディネートもしていただいたり、しがく新聞でも対談インタビューをさせていただいたりと、
日頃から大変お世話になっている先生です
今回のしがくセミナー来場者の中には、
きもの さわらび にて購入したお着物を着て参加されている方も……
(ブログの最後にご紹介しますね)
それでは、野倉先生のご講演内容を振り返ります
◆悉皆業(しっかいぎょう)の道へ
高校卒業後、進学を諦め、悉皆業の道へ進む覚悟を決める。
10年間、いっさいを自分に投資しようと仕事漬けの毎日。
10年後に独立する際には、お客様や取引先からの支えもあり、開業から忙しい日々。
独立には逆境を味わうが、それまでのお客様一人ひとりを大切に、ご縁を大切に、
とにかく一生懸命やってきたからこそ、応援してくれる人に恵まれた。
◆日本の美とは
夜空に浮かぶ月を見たら、外国人は「ムーン」と言う。
日本人は月を見ても、呼び名はたくさんある。下弦の月、朧月、薄月、明月……。
季節、天候、風情、見え方により、使い分けていた。
月の呼び名からも、美を感じとる感性を持っているのが日本人。
美とは、心で表現するもの。
◆着物、日本の伝統文化を伝える
着物業界に携わり40年、業界の繁栄と衰退をみてきた。
200軒以上あった問屋は、いまでは20軒ほどと落ち込むばかり。
一度、廃れた文化は二度と復活することはできない。
ただ、愛があるものは不変。ずっと残り続ける。
だからこそ、着物への愛、着物の素晴らしさ、伝統文化を若い世代に伝えたい。
日本人が海外に行ったとき、着物を着ていたら目を引く・魅力的に写る。
最初はプリントされた、ミシンで縫われた着物からでも構わない。
着物の良さを知ったら、ぜひ本物に触れて欲しい。
職人さんが手間をかけてつくった、手縫いの本物の着物を着れば良さが分かる。
着物や伝統文化に触れ、魅力を知り、共に伝統文化のよさを広めていきましょう。
お茶のお話や、室舘代表との出会いなど、
他にもさまざまなエピソードをお話いただきました
また「ご縁は、どこにあるかわからない。
人付き合いは、損得じゃない。人間的魅力が大事」と、
ご縁で生かされてこられたという、先生のお話にたくさんの学びがありました
「おかげさま」の精神を忘れず、志高く、
これからも人間的魅力を高めていきたいと思います
ここからは、着物での来場者をご紹介します~
開演前、会場に現れたのは…… きもの倶楽部
女子社員
いけめんの集い
ご講演後、ホワイエにて大人気の野倉先生
お子さんも
最後は、野倉先生を囲んでの記念写真
野倉先生、本当にありがとうございました