なかなかブログを更新できなかった1年ですが、皆様はどんなお年でしたか?きい先生ですニコニコ


私にとってこの1年は上がったり下がったり、上がったり下がったり。月の満ち欠けのような一年でしたお月様星お月様


雨の日も、厚い雲でお月様が見えない日も、月明かりが明るい夜もあれば、雨の日や厚い雲で、お月様が見えない日もありました。


そんな時はちょっと心も暗くなりがちですが、雲の向こうにお月様はまんまるでずっと私の周りにいらっしゃる。

そんなことを思いながら1年を過ごしてきました(⁠ ⁠◜⁠‿⁠◝⁠ ⁠)⁠♡


皆さんの心の中のお月様がピカピカキラキラキラキラと輝く1年になりますように照れ

来年もよろしくお願いします愛飛び出すハート




こんにちは、村井希衣です。


もうひとつ、夏の体調不良について。


前回までは胃についてお話をしましたが、今回は「脾(ひ)」についてお話ししますね。


東洋医学での脾臓、「脾」とは、西洋医学の脾臓とはまた違って、胃ともとても関係のあるものとされています。


脾という臓器があると仮定して、弁証、診断をするのですが、 胃と脾というのは表裏、裏と表の臓器と東洋医学では考えられています。 


夏だからと冷たいものを取りすぎたり、生のもの、それから炭酸飲料や冷たいお茶、飲み物を取りすぎた場合。

このようなときも、胃だけではなく脾のほうが弱ってしまって、 陽虚(ようきょ)、つまり脾の温める力が落ちてしまうということも考えられます。


この陽虚の特徴は、手足が冷たい、そしてお腹を壊すことです。

胃の熱による不調の時には、たとえば下痢をするとお尻が熱くなる下痢なんですが、 脾の陽虚の場合は、水っぽい、シャーというような下痢をします。 


食欲についても、胃の熱からくる場合は食べても食べても収まらないのですが、 脾の温める力がない場合にはすぐにお腹がいっぱいになってしまう、食べる気もなくなるというのもひとつの特徴です。 


脾が弱ったことで排出する力が足りないので、お腹の中に塊が固まってしまっている状態になります。

胃のあたりや、お腹、下腹部あたりに冷たい塊がドーンとあるというような体の感覚でわかると思います。 


この場合、おしっこ(小便)もあまり出なくなって体がむくんできてしまいます。 

冷たい水が体の中に溜まろう、溜まろうとしてしまうこの状態が、脾の陽虚、脾の温める力が足りない、 体の水分を動かす力が足りないという状態です。 


胃の熱を持っているときには胃を冷ますスイカなどをおすすめしたのですが、 この脾の温める力が足りないときには、反対に温めないといけません。 


体を温めるような、番茶、あとはリンゴなども温の果物ですので、リンゴなどを冷たくない常温の状態で少しずつ食べていただくと、状態が治ってくると思います。 


こんなふうに、同じひとつの食欲の不調にしても、東洋医学では色々と切り分けることができます。 

もっと詳しく知りたいかたは、お近くに鍼灸院などがあれば一度行ってみてください。 

そちらの先生のお話を聞かれるとよくわかると思います。 

それではみなさん、夏を元気に乗り切ってくださいね。


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こんにちは、村井希衣です。


今日は、夏の胃の不調についての第2弾、【胃熱】についてお話しします。




前回は胃が冷えて不調になるというお話をしましたね。

今回はその逆で、胃に熱をもって不調になるというお話です。


前回お話ししたように、胃が冷えて不調になっている場合だと、ゲップをしたときにお水を吐いたり、さらには下痢になったりしてしまうことがあります。

この場合は冷たい下痢、あまりお尻の穴が痛くならない下痢になります。


ではその反対、熱をもっている胃の不調の場合。

これは、辛いものをよく食べるかたにも多い症状です。

特徴としては、ゲップをした時に苦い胃液のようなものが上がってきます。

胸やけもありますね。

食べてもすぐ空腹を感じたりもします。

そして歯茎が腫れたり、口臭がきつくなったりすることもあります。


では、どうして体に熱がこもるのでしょうか。


そのヒントは、日本やアジアの気候が高温多湿だからというところにあります。


汗をかいてもダラダラとかく。

たとえば、乾燥している地域であれば、汗はすぐに乾燥して体の熱をさっと取ってくれます。

でも、日本の夏みたいに多湿であれば、汗をかいてもなかなか蒸発せず、体温が下がりにくくなります。

いわば、体の中に熱をもって湿気が溜まってしまう状態。

これで胃が痛んでしまうことが多いのです。


この場合の対処法も、知っておけば簡単です。

まず、夏は辛いものを食べたくなってしまいますが、胃のためにはなるべく控えてください。

そして甘いものも熱を生むことがあるので、甘いものも控えて。


おすすめの食べものは、スイカや夏の果物などの、体の熱を冷やすもの。

胃の冷えているかただと飴湯や生姜が入った甘いお湯がいいのですが、 熱がこもっているかたは、胃の熱を生まないような食事を気にかけていただくのがいいと思います。


「清」と書くのですが、 冷やすためにと氷や水をガブ飲みするよりも、 普段の食事で気をつけることが大切です。

そうすることで、この胃に熱を持った状態が楽になり、夏も快適に過ごせると思います。

気をつけてみてくださいね。


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