2023年7月14日~17日の4日間、第5回フォルテピアノ・アカデミーSACLAに、聴講生として今年も参加してまいりました!

 

 

第5回フォルテピアノ・アカデミーSACLA

 

アカデミーの幕開けは、小倉先生と川口先生のプレコンサートから!

今年は第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクールが開催されることに関連して、3日間ではなく4日間のアカデミーとなりました。私だけでなくアカデミーファン仲間とともに大興奮で初日を迎えました。

まずは小倉先生と川口先生の、2台のフォルテピアノによるショパンピアノコンチェルト。
〜ショパンが愛したウィーンの楽器J.B.シュトライヒャーとパリで愛奏したプレイエルの美しい響きで〜

 

【プログラム】
F.ショパン
ロンド ハ長調 作品73(2台ピアノ版)
ピアノコンチェルト 第1番 ホ短調 作品11/小倉貴久子(オーケストラパート 川口成彦)
ピアノコンチェルト 第2番 へ短調 作品21/川口成彦(オーケストラパート 小倉貴久子)

 

もうね、あまりにも魅力あふれる音の語らいを目の当たり(耳の当たり?)にして、楽器も音色も違うのに語り合い、掛け合い、寄り添って、溶け合って…。目と心から♡が溢れ出ました。

モダンで聴くものとは全く別物のように感じる自分がいて、かといって別の曲を聴いたという感覚はなく、あまりにも生き生きとしたショパンの言葉が、心情が、ダイレクトに心に流れ込んできて胸がいっぱいになったのです。

生きる上で誰もが感じる、美しさも儚さも、むなしさも、湧き上がる幸福感も、そこにはすべての感情が含まれているようでした。

それをシュトライヒャーとプレイエルという「楽器」の器を介して、私たちにそういう感動を伝えてくれる演奏ができるお二人は、本当に異次元の演奏家だなと深く感じ入りました。異次元のはずなのにどこにも圧を感じさせない、すぐそばに寄り添ってくれる音色。本当に不思議。

 

 

次の日から3日間、朝から晩まで充実の学びがいっぱい。時間も日にちの感覚も忘れて、仲間とともに全集中でどっぷりとフォルテピアノの世界に浸りました。

受講生のレッスン、小倉貴久子先生のレクチャー、川口成彦先生のレクチャー、楽器製作者&修復家太田垣至さんのワークショップ、毛利美智子先生・井口るな先生によるミニコンサートと、フォルテピアノ体験コーナー、受講生コンサートなどなど盛りだくさん。楽しくて嬉しくって、自分なりの学びもたくさん得られました。

 

今回は総計9台の鍵盤楽器が集結!

リハーサルルームにはプレイエル、ヴァルター、クラヴィコード。

 

プレイエル
Ignace Pleyel(パリ 1848年)

 

 

ヴァルター
Anton Walter(1795年製の復元楽器 C.マーネ製作)F1~g3   
 

 

クラヴィコード
J.H.Silbermann(1775年製の復元楽器 太田垣 至製作)

 

また、もう一台のクラヴィコードは受講生用として練習室に。

 

4部屋用意された練習室には、エラール、デュルケン、スクエアピアノ、クラヴィコード【Ch.G.Hubert(1770年代製の復元楽器 深町 研太製作)F1~f3】が。

 

レクリエーションルームにはシュトライヒャーとヴァルターが。

 

シュトライヒャー
Johann Baptist Streicher(ウィーン 1845年)

 

 

ヴァルター
Anton Walter(1795年製の復元楽器 C.マーネ製作)F1~g3   

 

 

スクエアピアノ
J.Broadwood & sons 製作のスクエアピアノ1814年製 F1~c4(太田垣 至修復 2012年)

この楽器は最終日のワークショップと体験コーナーでも使われました。

 

 

レクリエーションルームは、外からも中の様子がうかがえました。

 

↑廊下から様子が見える練習室も。

使用楽器はデュルケン
Johan Lodewijk Dulcken(1795年製の復元楽器 太田垣 至製作)5オクターブ    

 

エラール
Erard(パリ 1840年頃)

太田垣さん曰く「これはまだこれから修復する楽器なので、ご承知おきください」とのこと。

でも、ワークショップ用にと貸し出してくださいました。

 

最終日のワークショップ&体験コーナーで弾かせていただきました。
エラール(毛利先生)、スクエアピアノ(井口先生)使用(ふたつの部屋に分かれての開催)

 

また、聴講生は希望者全員に数分間ずつ体験で弾かせてもらえました。(毎年恒例)

なんと先生方からの一言アドヴァイスもいただけました!

私は連日、プレイエル⇔シュトライヒャーの2台を同じ曲で演奏しました。…いや、演奏にはならなかったので音を出してみただけと言うのが正しいですね。

タッチも違えば、響きも違う、ペダルの踏み方も効果のかかり方も全部違う、なんなら一音一音違うアプローチをしないときれいな音にならない。先生たちは美しく鳴らすことができるけれど、私のはそういう演奏には程遠い。一体この楽器たちとどう仲良くなったらお客さんに聴いてもらえるレベルになるんだろうか?…でも一音でもいいからきれいな音を出したかったんです。

そうやって毎日数分間もがきながらシューベルトの小品を弾きましたが、結局はすっごく楽しかったし嬉しかったです♪

 

最後は受講生コンサートです。3日間お二人のレッスンを受けて練習室に籠って楽器と対話し…を繰り返して、演奏を練り上げて演奏を披露してくれました。みなさん3日間だけでこんなに?!というほど上達されていて、すごい!!

 

第5回フォルテピアノ・アカデミーSACLA、とっても素晴らしい4日間でした。

小倉貴久子先生、川口成彦先生、太田垣至さん、毛利先生、井口先生、塚田さん、楽器を運搬&調律してくださった職人さんたちみなさん。濃密で親密で最高に楽しい日々を、ありがとうございました!

 

 

 

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