一橋大学インテリジェントホールで行われました、【第1回ショパン国際オンピリオド楽器コンクールを振り返る】シンポジウムに行って参りました。

小倉貴久子先生ご所蔵の1848年製のプレイエルが会場に運ばれ、先生のソロ演奏や川口成彦さんのソロ、また連弾も贅沢に聴かせていただきました!

 

 

昨年9月には、如水会館にて【ピアノの歴史~技術革新が拓いた魅惑の世界~】を、一橋大学言語社会研究科教授・小岩信治さんのお話と、フォルテピアノ演奏の第一人者・小倉貴久子さんのお話と演奏をじっくりと堪能しました。

今回の【第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールを振り返る】では、ピアノの歴史とフォルテピアノを取り巻く環境についてのより深いお話。「ショパン国際ピリオド楽器コンクール」開催の意義やこれからの課題について、専門家パネリストの方々も豪華に増え、フォルテピアノの素晴らしさやそれを次世代につなげていくための課題について学びました。

 

 

 

 

 

 

☆小倉貴久子先生ソロ演奏

アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズop.22 (ショパン)

 

☆川口成彦さんソロ演奏

ポロネーズ ニ短調 (クルピンスキ)

別れのワルツ 変イ長調op.69‐1

バラード第2番 ヘ長調op.38 (ショパン)

 

☆小倉先生と川口さんの連弾

4手のためのムーアのアリアの主題による変奏曲 (ショパン)

 Primo小倉先生、Second 川口さん

4手のためのノクターンop.99 (フンメル)

 Primo川口さん、Second小倉先生

 

 

小倉先生の演奏にうっとり。。

先生の弾く姿勢や身体の使い方は、一口にフォルテピアノと言ってもメーカーや作り手、製作された年代によって、それぞれ全て違うので、それに合わせて(・・・それを自然に合わせられるのがもう神業!!)変えていらっしゃると感じます。

でも、単にテクニックだけではないのですよね。先生の身体と心とその作曲家の作品と楽器が全て一つになって、溶け合った演奏です。美しく、力強く、凛とした小倉先生の音色。・・・本当にいつ聴いても素晴らしくてうっとりします。

 

そして川口成彦さんの演奏も。

前日、東京文化会館小ホールでリサイタルをされたというのにこのバイタリティーとクオリティ・・・!繊細で精緻で、美しい。「今のその1音・・!」と、その一音の余韻をもう一度と願ってしまう演奏でした。

 

最後には小倉先生と川口さんの師弟連弾。

これがまた素晴らしすぎました。なんというお二人でしょう。音楽の対話、親密な会話のように溶け合って。でもものすごく高度なテクニックを駆使して、スリリングな動作をされている。それなのに、難しさを聴き手に感じさせるとか圧倒されるとかそういう演奏ではないんですね。滅多に経験できない、日常ではありえない、素晴らしく心地よい世界に私たちをいざなってくださいました。

 

 

 

一橋大教授の小岩信治さんの司会で、松尾理沙さん、太田垣至さんの興味深いお話と共に、小倉先生や川口さんの演奏を盛り込んでの、素晴らしく濃い内容のシンポジウムでした!

 

 

いろんな立ち位置の先生方のお話に、目と心を開かせていただいた思いがします。

 

音楽学の松尾先生、「演奏家は、演奏をするだけでなくもっと多角的なものの見方をしていくべきです。」とのお話には衝撃を受けました。確かに、私たちは演奏する一点のみ(座学もしますが)の狭い見方でしか、音楽の世界を見ていない気がします。学生のころもそれが普通で、楽器を取り巻く歴史や国の情勢、どうしたら良い音楽や楽器を継承していくことができるのかなどは、自分事として考えることはありませんでした。

 

鍵盤製作者・修復家の太田垣さんは、今回のショパン国際ピリオド楽器コンクールで使われた楽器について、オリジナル楽器とレプリカ(復元)楽器の両方が取り入れられたこと、それらを提供した製作家たちのお話を。

鍵盤製作者、特にフォルテピアノの専門の方は本当に少ないのだと。残されたオリジナル(修復が必要)楽器でもレプリカでも、存在し続け使われ続けるためには、かかりつけ医(製作・修復家)が必要なのに、圧倒的に足りないのです。

それはとっても困ることです。かかりつけ医が身近にいなければ、お医者さんに診てもらえることもなく、かわいそうな楽器が放置されてしまいます。その中には貴重な楽器もいっぱいあるはずです。若くて熱意のある後継者を育てていかねばならないことを知りました。

 

小倉先生は、この古楽器(ピリオド楽器)の世界を盛り上げていくのに必要なことは?と小岩先生から投げかけられて。「若い人たちには、もっと情熱を持ってほしい。情熱を持つことが大切です。」また、「情熱があれば、なんとかなる!」ともおっしゃっていました。なんと力強いお言葉でしょう。若くはない私たちも、なんだか希望が持ててきました!

 

川口さんは、「ぼくは小倉先生という良い師に恵まれ、大学(藝大)にはフォルテピアノがありました。だから、フォルテピアノの魅力に惹かれて学ぶことができました。先生の影響で、ぼくの心に火が付いたんです。」とのこと。フォルテピアノはそうそう触ることができないけれど、触れられて学べる環境があったから恵まれていた、と。

・・・いやしかし、内なる才能と並々ならぬご努力があればこその今の川口さんだと思います。

 

 

歴史的ピアノ、フォルテピアノ。

今その世界がより多くの人に知られ、魅力に惹かれる人が増えつつありますね。

しかし単にブームとして広く世間に知られるのではなく、長く深く愛されるように、どのような努力が必要なのかを考えていくことが大事なのかなと感じました。

私に何ができるでしょう?

私たちに何ができるでしょう?

生きている間に、何かしらこのフォルテピアノという楽器や演奏に関わる、良いことができるよう心がけて行きたいと思います。

 

フォルテピアノを運搬してくださる会社も大切です!

運び手もいなくては、いけません。

ここも後継者が育っていかないと・・ですね。

 

 

 

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