楽譜に書き込むのは、良いことかなと思います。
ただ漠然と出された課題を弾くのではなく、なにに注意しながら練習すべきかを明確にするために。
必要な情報は書き入れて、生徒自身が忘れないように。
私は~ですが、生徒自身が書き込むのも大歓迎です。
ただし、鉛筆で。間違えたら消せるようにね。
小学生のさあやちゃん。
研究者肌の女の子で、私が良く話す「楽器のしくみ」や「楽語」についてなど、いつも興味深く聞いています。質問もたくさんしてくれます。好奇心旺盛なんですよね。
分析も大好き。
最近は簡単な調判定や、形式の話なども良くします。
そんなさあやちゃんの性格がストレートに出た、この書き込み。
ト長調のスケールのところに「スムーズな指かえ」と記入してあります。
自分はこのスケール練習で何に気を付けるべきかを、書いたんですね。このスケール練習では”スムーズな”指かえを目指したいと。
そこ、一番大事だね…!
ただ楽譜の通り弾いたって、美しい音にはならない。スムーズな指かえがあってこそ、音楽的な演奏につながるのだから。
たった一言であれ、これはとても素晴らしいことです。
さあやちゃんは、自分が間違えてしまう箇所や気になる言葉をチェックして練習するようにしています。
もちろん私が指導している言葉が根底にあるのでしょうけれど、それを聞いたさあやちゃん自身が、自分の課題として重要だと受け止めているからこそ、こうして目につくように書いたのでしょう。
言われたからそうする、ただ指導に従う…のではなく、先生に指導された意味を考え、練習をしながら自分はどう弾きたいのかを探っていく。
それは自分の演奏に責任を持つということ。主体性を含んだ練習が一番重要かなと感じます。
だって、その子の演奏はその子のものだから。
教えるのは私たちの役割ではありますが、実際に演奏を組み立てて自分の世界を作り上げるのは生徒さん本人ですものね。専門的な知識や指導を提供しつつ、生徒さんがそれをしっかり自分の体内に取り込んで消化するのを助けるのが私たちの仕事です。
一人で素敵な演奏を作り上げられるようになるまで、自ら考え、悩み、試行錯誤し、自らの意思で積極的に曲と向き合って欲しいなと思います。
今回は、さあやちゃんの書き込みを一言ご紹介しました。
生徒さんたちはみんな自分なりの方法で、毎週の課題と向き合っています。
もがいたり苦しんだりすることも多いでしょう。弾けた~!って瞬間を、ママと喜び合って笑う時もあるでしょう。
そのアレコレを含め、頑張っている姿を見られる私たちは、なんと幸せなのだろうとしみじみ感じるのです。
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