幼稚園の時からピアノを習いに来てくれている、さきちゃん。小学6年生になりました。
毎日忙しい中、ピアノの練習頑張っています。
最近私はブログを書く時間があまりなく、アップは時々になっていますが、さきちゃんは、とっても個性的で面白いので、ブログにたびたび登場していました。

ご記憶の方もいらっしゃるかも知れません。


むか~し学校の宿題で「200万円あったら何が買えますか?」というのがあって、「シゲルカワイのグランドピアノ」と堂々と答えを書いて、母ちゃんや私を驚かせたり。
(※シゲルカワイのGPは実際はお金がもう少し要りますが(;^ω^)。。)


数年前の夏の自由研究に、「12人の作曲家」と題して似顔絵と各作曲家のヒストリーや代表作をまとめて書いて出したり。

これがまた大作で。


また、さきちゃんは我が教室が誇る「ご意見番」として、私のレッスンや教具などについて、目から鱗のアイデアや意見を言ってくれます。
これがまた面白くて秀逸なのです。

そして先日、規格外のホームランを打ってくれました。


バロック時代の曲を弾く時は、腕や身体をそんなに大きく使わないんだよという話をしていて、私がお手本を見せました。
腕を回したり腕の重さを乗せず、動きはコンパクトに。もっと指先や手のひらを意識してそこを使って歌うんだよと。指は鍵盤に吸い付く感じでね。何故かというと、その当時の楽器はとてもきゃしゃで今の楽器とは違うから、大きな動作だと楽器が壊れちゃうから、とも。

 

アップムジカノーヴァ5月号付録

「時代様式を意識して弾こう ピアノの歴史ポスター」
ピアノの歴史、音楽史、演奏のポイントを関連付けて理解するためのポスターです。

多くの先生方がレッスンでご活用なさっていると思いますが、私ももちろんその一人。

作曲家ツリーとともにね♡。


バロック時代の楽器に存在したピアノのご先祖様はこういう感じなんだよと説明し、それから作曲家ツリーを一緒に観ながら、バロック時代の作曲家は何色だっけ?と質問。
「茶色~」と答えが帰って来て、その時代の作曲家について語っていました。


すると突然さきちゃんが、「先生、このさ、J.S.バッハの”J.S.”って、”女子小学生”の略?」と聞いて来ました。


…”女子小学生”…Σ(・ω・ノ)ノ?!


あっ、なるほど「J.S.」だね。そしたら、女子中学生は「J.C.」、女子高生は「J.K.」。確かに!

…ということは「音楽の父」大バッハ先生は、女子小学生の仲間?
なんでも、女子小学生用の雑誌で「J.S.ナントカ」と言うのがあるらしい。


先生初めて知ったよ。

これまでさきちゃんのヒット名言はたくさん聞いてきたけど、もうね、これはヒットどころじゃあない。
もうそれ今年一番のホームランだよ。


教室始まって以来初のビックリを、またまたいただきました。


笑いが止まらなかったのですが、ピアノの先生としては、そこで話を終えるわけにはいかぬので、「あのね、さきちゃん。なんで大バッハ先生だけ”J.S.”と書いてあるのかというとね~」と、J.S.の意味や大バッハの息子たちの話も抜かりなく付け加えました。


…いや~でも大笑いしたわぁ~。
さきちゃんには名誉の称号がまた一つ増えました。
ズバリ「ホームラン王」でしょう。

 

 

 

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