人間、何もかも嫌になって投げ出したくなる時がありますよね。
私もあります。
一所懸命に取り組んでも、その努力が報われそうにないとき。
心砕いて相手に接しても、暖簾に腕押しだったとき。
ピアノや歌の練習を、時間をかけて頑張ってみても成果が
出ない時…。
こういう時、もと静岡人の私などは
「は~もう、やっきりしちゃうだよ!」
と言って嘆きます。
やっきり=どうにもやるせない気持ち
というところでしょうか。
切ないとも違う、嫌になっちゃうでは表現が足りない。
やっぱり使い慣れたこの”やっきり”がつい口に出ます。
本当に心底がっかりした時は、やっきりをつぶやく元気もなく、
無言で首を垂れるのみ。
(どーーーーして、私はこんなに覚えが悪いの!)
(どーーーーして、何度も何度も練習してもできないの。)
と絶望します。大抵は己のできなさに、です。
練習と言うものは、あまり綺麗なものじゃないです。
優雅なものじゃないです。
気持ちの中も、きれいなもので満たされるばかりとは限りません。
もちろん「音楽」という芸術を愛するからこそ、練習に向かうの
ですが。
綺麗で美しい「音」を追及することに、至福を感じるからこそ、
己のできなさと向かい合うわけなのですが。
…それでも。
(えーい、なんでこんな弾きにくいんだ。もうやめた!)
と、全て投げ出したくなる気持ちになるときもあります。
私などはしょっちゅうです。
音楽を愛する気持ちとは裏腹に、その全てに反抗したくなるのです。
昨日のレッスンにて、小学3年生のSちゃん。
学校の音楽会の伴奏譜に、ちょっと試しに取り組んでみたそうです。
(いつもは、こういう伴奏をやりたがらないSちゃんです)
1週間そればっかり弾いていた(←コラ!)そうですが、あまりにも
ムズイので、もうヤダや~めた!!と投げたそうです。
(これはイケないことです。楽譜を投げたらいけない。楽譜は
作曲者の命だから。精魂込めて作った作品だから。)
そう、実際に楽譜を投げちゃうのはいけないこと。
でも本当は投げたのは、自分の気持ちだと思うのです。
頑張ったけどできない~とモンモンとした気持ちを投げた。
捨てた。いっそ捨てたいと思ったんだよね。
人間ですからね、もうどうでもいいやと思うこともありますし。
聖人君子のように全て受け入れてにっこりできるほど、
人間は最初からできてはいませんしね。
不完全だからこそ、もがいてあがいて何とか道を見出すんです。
Sちゃんの気持ち、よ~くわかります。
いったん距離を置いて、ほかのことをするのも悪いことじゃない。
投げたのは、距離を置きたいから。
いいじゃない?その気持ち。たまには投げてもいい。
投げやりになってもいい。
Sちゃんは、そこまで深刻に考えちゃったわけではなさそうです。
けれども、私自身も投げたくなる時があるなぁと、Sちゃんの
その行動に自分のことを重ね合わせて考えました。
きっとね、ほかの生徒さんたちもピアノに限らず、そういう時が
あると思うんです。
そんな時があっても悪くないんだよと、私は伝えたいと思います。
投げて距離を置いて、ある日ふとその投げたことを思い出す…
かも知れない。
それがたとえ半年後でも1年後でもいい。
思い出してみて、過去に投げたことを拾う時が来ないとも限らない。
私も、いろいろ諦めたり投げたりしてほっぽって来たこと、
いっぱいあります。
最近はそれらを時々振り返っては拾って眺めたりもします。
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