親指の付け根が引っ込んでしまう、いわゆる”まむし指”の生徒さん。
私がその昔まむし指さんだったので、早期に直してあげたいと
いつも思っています。
※8月2日補足です。↓
…誤解があってはいけませんので、付け足します。
このグッズで全て解決すると思って投稿しているわけでは
ありません。
また、これを使ってトレーニングはしておりません。
あくまでも、まむし指さんに
「これが付け根が出た状態だよ~」
と知ってもらうためだけに使っています。
付け根が出た状態でピアノを演奏するにはもちろん、
ピアノを演奏することで必要な筋肉の使い方を体得するのが
一番良い方法だと考えています。
ただし、最初からまむし指ではない方には理解しづらいと
推測しますが…まむし指の生徒さんにとっては、まず第一
の問題として
「付け根が出た状態が、いったいどんなかわからない」
ということがあります。
ピアノを演奏するうえで、必要な筋力や身体の使い方を
マスターする以前の問題が大きく立ちはだかっているのです。
付け根を出しつつ(=つまりは支えを保持した状態で)、その
必要な筋力を使いこなす以前の問題として、まむし指さんの
持ち主は、その「フォーム」の維持が可能になる以前に、
「出す」また「出た状態」を、手の感覚や視覚的に認識すること
自体が難しいようです。
ですので、その感覚や視覚的に少しでも入るように、導入の
ような感じでしょうか。
鍛えるとか、ピアノの実際の演奏で必要な筋肉や感覚を育てて
いく、それ以前の入口としてアプローチしております。
誤解の無いように、要点が伝われば幸いです。)
(ここからが7月31日の投稿の続きになりますm(__)m。↓)
親指に限らず、付け根の支えがないと良い演奏に繋がらないから
です。
演奏できないわけではないのですが、付け根が引っ込んでいると
効率よく力を指先に伝えることが難しい。
指先から鍵盤へ、一番良い伝達方法で極力楽に弾いて欲しいです。
付け根の支えが安定していないと、鍵盤に伝えるまでのパワーが
無駄になったり、安定している場合よりも疲れやすいです。
そのため細かなパッセージやオクターブ、和音など、しっかり何度も
弾いて身に着けたい技術が、これまた効率よく身に着きません。
何度も弾きたいのに、疲れて先が続かない。
無理して弾くと、腱鞘炎などの手の故障に繋がります。
残念です。もったいないです。
私は”まむし指”を直すのに非常に苦労したので、生徒さんには
なるべく同じ思いをして欲しくないなぁ。
「なんでかな?なんでみんな楽々弾いているのだろう。
私はちょっとオクターブの連続を弾いただけで、疲れて弾けない。
ちっとも上手にならない。」
…私はいつもそう思って悶々としていました。
要するに、”ピアノ弾きの手”にしたいんです。
ピアノを弾くための手。良い音を出すのにふさわしい手に。
付け根=支えは、そんなわけでとっても大事です。
手首や腕の無駄な動きもなくなります。
”まむし指”ちゃんを直すと、良いことづくし。
しかし”まむし指”ちゃんの持ち主は、得てしてその”付け根を
出して支えができた状態で音を出す”感覚が身についていない
ため、想像できないんですね。
そこで”支えがある感覚”を覚えてもらうために、いくつかのグッズを
活用しています。
セラピーエッグや、トレーニングボール、セロハンテープの芯など。
一度使えば感覚が完全につかめて直る、というものではないので
何度も繰り返しその体験を積んでもらいます。
グッズで掴めても、実際に鍵盤に向かうとすっかりダメ~という
ことも想定済みで、ご本人が心底その重要性を納得し、家での
練習時にも細心の注意を払って直す努力ができるように。
ついたクセ、本人はこれで当たり前だと思っている状態から
脱することができるまで。
今週始めのレッスンにて。
ある生徒さん、いつも熱心に練習に励んでいます(^^♪。
右手の親指の付け根はいい状態になってきました。
親指が安定すると、2,3,4,5指も安定しますね。
あとは…左の1、親指の付け根が出れば!
これまで、上記のグッズでアプローチをしてきました。
グッズに頼らずに鍵盤上でできることも。
でもなかなかすぐにイイ感じになるものでもないですね。
そこで、先日コレを使いました。
名前が思いだせないのですが(^_^;)、トレーニンググッズのよう
です。確か。
生徒さんの手をご紹介する前に私の手で失礼いたします。
説明書によると、このように握るようです。
ピアノは力で弾くものでもないので、これで握力を付けようって
いうわけではありません。
ただ、コレを使うと手のひら側から、親指の付け根に
(出せよ~引っ込むなよ~)
と自動的に働きかけてくれるんです。
その点が気に入りました。
硬すぎず、柔らかすぎない素材です。
こんな感じで、付け根ちゃんが出ればいいよねって、
生徒さんに実際やってもらいます。
(ワタシの手、あまり綺麗じゃなくてすみません。ご容赦を。)
左の親指の付け根を出したい生徒さん、2つ重ねて持ってみたら
いい感じで付け根が出てきました。
付け根を出す感覚を覚え中なので、手首が上がり気味。
本当はこれでもう少し手首を下げて~が理想。
いつも引っ込んだ状態で弾いているから、違和感があるとは
思います。
でもこれがいいカタチ。
付け根への意識を、しっかり持って練習をして欲しいと思います。
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