昨日レッスンでたくさんの丸をもらった、小学新3年生のSちゃん。
課題の曲以外にも自分でできうる限りの曲をこなして来ました。
いいですねぇ。”挑戦してみよう”という気持ちで前向きに努力
をするって素晴らしいです。

さて、最後に演奏してくれたのは「チョットシタケンカ」(林光)。
これは、読譜だけではなく表現力もしっかり持ち合わせていないと
弾きこなすのが難しい曲です。
表現力を裏付けるための基礎を練習曲で学び、それの力を応用
しながら演奏する。
そこには想像力も必要です。
大抵の子供は、想像したり妄想したり何かになりきったりするのが
好きなので、そこはあまりこちらからしつこく働きかけなくても良い
ですね。

Sちゃんは、お家での練習で
「この曲暗いから、ヤダ。」
とぶちぶち言っていたそうなのですが(←母ちゃん談)、やるときは
やる子なので、私はあまり心配してませんでした。
ただ、母ちゃんとは日々バトル(練習以外でも)があったようです。
娘と母って難しいですね。反発心も出るオトシゴロのようなので、
母ちゃんは手を焼いていると聞きました。(^^ゞ

Sちゃんが私の前で「チョットシタケンカ」を弾く前に、私がボソッと、
「さあ、チョットシタケンカ。Sちゃんは…母ちゃんに怒られてぶすっ
としています。母ちゃんは(なんでこの子はわからないのかしら)と
もんもんとしています。なんかさ、とげとげした気持ちなんだよね。
どうなる?このケンカ。」
と囁きました。Sちゃんは( ̄▽ ̄)ニヤリ。母ちゃんは、
「まるでその通りです~!」
と(笑)。

わざわざ私が導入でこのように言わなくても、想像する子です。
でも私の口からも敢えて言ってみました。
…いえ、私が言いたかったんです。Sちゃんの反応を見たかった
から。
そして一通り聴かせてもらいました。これは良く練習したね。
感じが良く出ている。何より、最後もまだまだケンカが終わらなくて
そのままふて寝して一日終わった感があるじゃないか。
「いいねぇ。Sちゃん。良くできました!丸っ。」
「やったー!」
「でもね、次の曲でもまだケンカがくすぶっているかもよ。」
そういって、課題の”シチリア―ノ”を弾きました。
こちらもイ短調。
ついでにその次も録ってもらいました。”道化師”です。

「先生…短調はこの”道化師”までで終わりですか?」
「あ、そうですね。そのあとはまた長調です。」
あはは、よっぽど短調が暗くってイヤなようです、Sちゃん。
それでも、きっと弾きこむうちに好きになるよ。というか、
できるときにいろんな曲調のものにチャレンジして、あとあと
振り返ったときには更に力がついているはずだから。
そのころにはもっと、演奏できる作品の幅も広がって楽しく
なっているだろうから。

”道化師”を録音しているとき、私が弾くピアノの横で
「うふん。」
と何度もSちゃんの声が聞こえましたよ。
カバレフスキーの”道化師”、Sちゃん好みだよね。

ふふふ。短調とか長調とかの区別の仕方は、何も暗いor明るい
だけじゃないから。
Sちゃんのここぞという時の踏ん張りと、豊かな想像力で、それ
ぞれの曲の良さを見つけて欲しいものです。

最後に…母ちゃんへ。
Sちゃんの一ひねりある面白い性格に、時々手を焼いていると
思います。母ちゃんと私とも意思の疎通ができているので、私
もお家での様子や、Sちゃんの性格について気兼ねなく話し合う
ことができます。お家でのサポート、本当に頭が下がります。
感謝、感謝です。
時々、お一人さま時間でホッとできますように。



ぽちっ! ブログランキングに参加しています♪ 応援してね ニコニコ 

   個性豊かな先生方に出逢えますキラキラ

 にほんブログ村 





 2014年12月20日オープン!
 レッスングッズのネットショップです。
 講師のみなさまのお役に立てましたら幸いです。

 やすこ先生のお店 

   ぜひ一度お訪ねくださいね。

※ただいま製作はできませんが、在庫がある分は
発送できます。お気軽にご注文くださいませ。





 
教室についてのお問い合わせはHPからどうぞ 

    あらき音楽教室