子供の感性の豊かさに、驚くことが多々あります。

その子が何に興味があって、どんなことを感じているのか…。

感じたものを自分の心でどう消化しているのか。

自分なりに消化したものを音で表現できたとき、

本人だけじゃなくって、周りもびっくりしますね。

そのお子さんによって、感じ方も表現法も表現の幅も違います。

どこでどうその感性が生かされるかは、誰にもわかりません。


昨日のレッスンで、素晴らしい演奏を聴きました。

今度小学校に上がるKちゃん。

何か月も前に聴いた曲を、片手であるいは両手で演奏してくれました。

両手奏はほとんど教えていない生徒さんです。

耳から聴いて入ってきた音楽を、自分なりに再現しようと何度も何度も

弾いていました。

子供の感性って、すごい。

数曲弾いていましたが、圧巻は「ROSE」。

左手の和音は合っていないところもあるけれど、私はなにも言いませ

んでした。

右手のメロディに一生懸命に、左手のドソを合わせようとしています。

左手の四分音符のリズムを「ROSE」らしく刻もうと自分の音に耳を

澄ませていました。

右手の音が下がってきて左手と重なってしまうところは、左手の和音

を下へ展開していました。工夫しているなぁ。すごいなぁ。

そんなに複雑なことをしているわけではないけれど、Kちゃんのその

感じて表現する力に、私はあらためて驚いたのでした。

つっかえても、間違っているかも知れなくても、流れをなるべく止めない

ようにと集中する姿はたくましい。

いつもマイペースなKちゃん。

ピアノに向かうきっかけはKちゃんに任せています。

今はそのスタイルがKちゃんには心地よいようです。

全てのお子さんに一貫して同じ指導をすることが、良いとは限らない。

講師はどこかで手綱を持ちつつも、その生徒さんの感性を伸ばすため

の自由さも与えてあげなければいけないと思います。

その子の可能性を伸ばすために。

その可能性の芽を、こちらの押し付けでつぶしてしまわないように。

甘やかしとか、その子だけ特別とか、そういうことではなくて。

生徒さんそれぞれに合った指導法が、必ずあると思うのです。

長い目で見る覚悟を、講師はいつも問われている気がします。

私は、どの生徒さんの可能性も大事にしたいとそう考えています。



珍しく、写真もOK&録音もOKしてくれたKちゃんでした


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