お子さんが小さいうちは、お家の方と一緒に練習していただいて

います。

レッスン室では私と一緒にできたことが、お家ではできないことも

ありますね。

私と生徒さんが向き合う時と、お家でお母様やお父様と

お子様が向きあう時は、もちろん状況も違いますが、

一番大きく違うのは双方の気持ち(その時の気分)でしょうか。

働いていらっしゃるお母様ですと、心と身体に余裕がない時も

あると思います。

私も、娘を1歳10か月から保育園に入れて講師の仕事を

させていただいて来ましたので、そのご苦労がわかる気が

するんです。

親子で練習するのは、本当に大変ですよね。

甘えも出ますしね。

お家というリラックスできる環境の中で、なるべくコンスタントに

練習する習慣が身に付くまでは相当時間がかかるでしょう。

自発的にピアノに向かう時ももちろんあるでしょうけれど、

本腰入れての練習をするにはかなりのパワーを使います。

そのうち、お母様の方も疲れて来てしまって、

(本当に、ピアノが上手に弾けるようになるのかしら?)

なんて不安になったりして…。

最初から上手に両手でスラスラ弾ける子はいません。

片手でも、遊び弾きでも、とにかくピアノに触れる時間を

確保することが大事です。

そして褒めること。

どんなに小さなことでも、できたら褒めて一緒に喜んであげて

いただきたいのです。

ママと一緒に歌った、それだけで練習を終わってもいいんです。

最初のうちはそれで。

ママと一緒に笑顔でできた!とお子様の心に入ったなら

それが一番です。習い事を長く続けられるための第一歩です。

大人からしたら、また親からしたら

(こんな簡単なことなのに、すぐにできないなんて。)

などと、結果を求めるあまりに否定的にとらえがちですね。

かく言う私もそうです。いまだにそうです。

「Jさん、アナタできるでしょ?なんでできないの?」

…と、責めてもなんの意味もないことを娘にぶつけてみたり。

やたら感情的になってしまったりもします。

でも、生徒さんにはそういう対応は決してしません。

娘限定です(笑)。親子のレッスンは難しい。

というか、母が先生である場合は(どの先生もおっしゃいますが)

親子のレッスンはムリですね。無理、無理。

精神衛生上、お互いに大変よろしくありません。(^_^;)

その後は落ち込みます。

どうしてもっと、「できたこと」に着目してあげなかったのかと。

さて、我が家のことは横へ置いておいて、と。

とにかく、レッスンでピアノを弾く時間より、おうちで弾く時間

の方が長いのですから、お母様も

(こんな感じだけど、この先本当にやっていけるんだろうか)

と不安になることもあるでしょう。

先日、ある生徒さんのお母様に

「大丈夫ですよ。きっと上手に弾けるようになりますから。」

とお声掛けしました。

お母様から、不安などを打ち明けられたわけではありませんが、

なんとなく最近のお母様のご様子から感じたものがあったので

そのように申し上げました。

そしてその次の週のレッスン、ママと生徒さんがとても嬉しそうに

軽やかな気持ちでピアノを演奏していました。

お母様の忙しさ、日々やらなければならないことに追いついていく

ことで手いっぱいなこと。子育てしながらお仕事をされる大変さ。

だから、できるときにできることをすればそれで良いと思います。

無理したり、ほかのお子さんと比べたりしなくてもいいです。

一番大事なのは、親子でピアノを楽しめるかどうかですから。

練習、練習と講師はその大事を繰り返し伝えますが、

まず初歩の生徒さんには、ピアノの音を楽しんで欲しい。

私はそう思うんです。

一足飛びに上手くピアノが弾ける子なんていません。

先の心配はしないで、できることをコツコツとやっていきましょう。




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